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人が本来持つ“治る力”をサポートする「漢方外来」とは?〔前編〕

2019.06.28

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知っておきたい! 頼りになる専門外来 治療を続けているのによくならない、今の治療効果に満足していない――。このような悩みを抱える人は少なくありません。こんなときに頼りになるのが「専門外来」です。一般外来ではなかなか受けられない個別性の高い治療が期待できます。今回は「漢方外来」についてです。 記事一覧はこちら>>

世界最高レベルといわれる天然生薬による漢方薬、鍼灸による治療で、人が本来持っている“治る力”をサポート


漢方薬は更年期障害をはじめ婦人科の病気で使われることが多く、中高年女性にとって身近な存在です。こうした中、漢方製剤の西洋医学的な使い方ではなく、伝統的な漢方治療を受けたいと望む人も増えています。そこで今回は、漢方医学の研鑽を積んだ医師が良質な生薬を用いて治療を行う漢方外来をご紹介します。

森 瑛子(もり・えいこ)先生

北里大学東洋医学総合研究所 漢方鍼灸治療センター 漢方診療部 医師

森 瑛子(もり・えいこ)先生

2008年日本大学医学部卒業。初期臨床研修を経て、10年、日本医科大学武蔵小杉病院女性診療科産科入局。東京臨海病院産婦人科、日本医科大学千葉北総病院女性診療科・産科などで臨床に従事。漢方薬を処方する過程で、漢方医学を本格的に研修したいと考えるようになり、17年北里大学東洋医学総合研究所に入職。産婦人科専門医。

漢方とは?


「漢方」とは、中国から伝わり日本独自の形で発展した医学のこと。江戸時代後期に広まったオランダ医学(蘭方)と区別するために、このように呼ばれるようになった。

診断や治療は、伝統的な中国の古典に基づき行われるが、腹診と呼ばれる腹部の診察は日本独自のものである。

このほかにも、現代の中国伝統医学である「中医学」とは異なる点がいくつかある。

漢方に適している病気・適さない病気とは?


緊急処置やただちに手術を必要とする病気には西洋医学のほうが適している。また、西洋医学の治療効果が安全かつ確実に期待できる場合も優先される。

それ以外の場合は漢方が適していることも多く、高血圧、糖尿病、慢性腎炎、慢性肝炎といった慢性の病気に一定の効果を有するほか、加齢に伴う諸症状や気力・体力の低下、アレルギー疾患、月経不順、心身症、不定愁訴、神経症、痛み、こり、冷えなどの体質によるさまざまな身体の不調には特に高い効果が期待される。

近年は、抗がん剤など現代医薬品の副作用軽減にも積極的に使われている。

漢方外来とは?


西洋医学に加え、漢方を専門に研修した医師が漢方薬を用いて治療にあたる専門外来のこと。

クリニックを中心に中小病院、総合病院、大学病院など、さまざまな規模の医療機関で開設されている。

こんな悩みは専門外来へ!


●更年期の不定愁訴に悩まされている
●疲れやすい、風邪を引きやすい
●痛みやこりがひどい
●冷え性がつらい
●持病があり治療しているが、よくならない
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