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百寿者が知っている「幸せになれる法則」とは?

2019.05.15

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人生百年時代を迎えて“生きる”を問う「幸福寿命」 第6回 現在、100歳を超えている人々が約7万人弱。果たして、長寿は幸福なのか?長寿社会における幸福とは? 幸福な寿命とは?前回の記事はこちら

広瀬信義先生が考える
百寿者は「幸せになれる法則を知っている」


広瀬信義(ひろせ・のぶよし)先生

広瀬信義(ひろせ・のぶよし)先生
慶應義塾大学医学部百寿総合研究センター特別招聘教授

慶應義塾大学医学部卒業。同大学医学部老年科講師、同大学病院老年内科診療部長などを経て2014年より現職。著書に『人生は80歳から年をとるほど幸福になれる「老年的超越」の世界』。


百寿者研究の第1人者である広瀬信義先生は、1992年から百寿者の身体状況や病歴などを調べ始めましたが、「医学的研究だけでは百寿者は捉えきれない」ことを感じ、性格や幸福感などの調査も併せて行うようになりました。

そして、2002年から800人余りの百寿者にインタビューを行い、生き様を含め、100年の物語に耳を傾けてきました。

「百寿者に共通するのは幸福感が高く、幸せになろうとするスキルを身につけていることです。いいかえると、長生きをすることで幸せをより感じられるような思考になっていくのです」と広瀬先生は説明します。

たとえば自分の限界を認められるようになり、程よいあきらめが幸福感につながっていきます。一方で、家庭を持つ、子どもを育てる、生きがいを見つけるなど人生における夢を1つ1つ実現してきた達成感にも満たされており、これらも幸福感を増幅する要因となっています。

さらに、百寿者は若い頃からポジティブ思考の人が多く、貧困や死別、災害や戦争といった負の出来事を“生きるエネルギー”に変えられるたくましさも持ち合わせています。

「悲しい、つらい、苦しいなどの経験をすると気分が落ち込んだり病気になったりするといわれますが、前向きな生き方がこうした不健康な状況を遠ざけ、長寿を保つことができた秘訣かもしれません」

また、広瀬先生は幸福寿命を全うするには、老いてからも希望を捨てないこと、ときめきを忘れないこと、人を喜ばせるもてなしの心を持つこと、感謝の気持ちを伝えることが大切だともいいます。

「それゆえに百寿者はチャーミングな人がとても多いのです。私もあのように幸せに年を重ねることができたらいいなあと思います」
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