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産婦人科医に聞いた、「更年期は怖くない!正しく知ってうまく付き合いましょう」

2019.03.08

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【美の習慣1】産婦人科医・臨床心理士の吉野一枝先生に、更年期を乗り切る方法を伺います。1回目の今回は、更年期の正体を解き明かしていただきました。

“更年期”は全ての女性が通る10年間の道


イライラした時や汗ばんだ時、冗談交じりに「もう私更年期だから?」などと言ってみたりしても、実際にはよくわかっていない人も多いはず。そもそも更年期とは何なのでしょうか? 「よしの女性診療所」所長の吉野一枝先生にお話を伺いました。

「“更年期”の定義は閉経前後の約10年間のことで、 “閉経”とは、“1年間、月経が来ない”ことを意味します。人によりますが、平均すると50~52歳くらいで閉経を迎える人が多いので、主に45~55歳くらい、場合によっては40~60歳くらいの人が“更年期”に該当します。これは女性なら必ず誰にも訪れるものです」

“更年期症状”は、現れ方も重さも千差万別



この時期、私たちの体には何が起きるのでしょうか?
「更年期の時期に起きるさまざまな不調のことを“更年期症候群”と呼びます。人によって症状として現れる人、気づかない人、重い人、軽い人などバラバラで、かつその症状の種類は実にさまざまです」
例えば以下のような症状に心当たりはありませんか?

●心の不調…不安感、くよくよ、うつうつ、イライラ、情緒不安定、やる気が出ない、心配性、自信がなくなる、集中力が続かなくなる、記憶力の低下など。

●体の不調…のぼせ、ほてり、発汗、不眠、頭痛、肩こり、性交痛、動悸、めまい、関節痛、生理不順、不正出血、閉経など。

「これは代表的な例ですが、もともと頭痛持ちの方ならこの時期偏頭痛に悩まされたり、胃腸の弱い方なら胃腸に出たりと、その人の弱い器官に症状が出やすい傾向があります。40代に入って何らかの不調を感じたら、更年期症候群の可能性を頭において、婦人科を受診するとよいでしょう」と吉野先生。

女性ホルモンの急降下×社会ステージの変化のダブルパンチ


この時期に起きるさまざまな不調、その原因は何なのでしょうか。
「女性ホルモン(エストロゲン)の急降下です。エストロゲンは思春期に分泌が始まって20~30代前半に分泌のピークを迎えます。そして35歳頃から低下し始め、40代に入るとがくっと落ちるのです。女性の心や体調はエストロゲンの分泌量や変動の影響を大きく受けるため、この時期、さまざまな症状が現れるというわけです」

また、社会的なライフステージの変化も不調を加速させると吉野先生は言います。「更年期世代は、子供がまだ小さかったり、反抗期、受験、就職、結婚など、育児ストレスがかかりやすい時期です。その上、親の介護を担わなくてはならない人も出てくるでしょう。また会社勤めの方なら責任のある立場に立ち始め、上からの要求、下への指導などで板挟みにあっているかもしれません。それらが複数同時にやってくれば、さらに心にも体にもストレスがかかります。女性ホルモンはストレスに弱いうえ、責任感の強い女性たちは、自分のストレスや不調を見て見ぬ振りして家族のため、会社のために頑張ってしまう傾向があるため、知らないうちに症状を悪化させていることもあるのです」



 
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