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健康増進&若返りに!脳内のセロトニン活性化を促す「生活習慣」のコツ

2018.10.23

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治る力  現代人は医療や薬に頼りすぎて、もともと備わっている自然治癒力が減退しているといわれます。“治る力”を活性化するにはどうしたらよいか、専門家にお答えいただきます。記事一覧はこちら>>
前回の記事「脳内ホルモンは心身を整え、治癒力を高める“天然の薬”」はこちら>>

脳内ホルモンを活性化する(2)
脳内ホルモンのセロトニンとオキシトシンが、生き生きと働くための生活習慣


誰でも更年期の前後には、理由もなくイライラすることがあるものです。「脳内物質を活性化することで、どんなときも心の安定を図ることは可能」とおっしゃる有田先生に、その秘訣をうかがいました。

有田秀穂(ありた・ひでほ)先生


東邦大学名誉教授・セロトニンDojo主宰
有田秀穂(ありた・ひでほ)先生
東京大学医学部卒業。東海大学医学部で臨床に携わり、筑波大学基礎医学系で呼吸の脳生理学を研究。2013年より現職。うつなどの精神的な悩みを抱える人に、セロトニン活性のための革新的なトレーニング法を指導、患者本位の診療を行う。著書に『「脳の疲れ」がとれる生活術』(PHP研究所)、『50歳から脳を整える』(成美堂出版)、『自律神経をリセットする太陽の浴び方』(山と溪谷社)など多数。

私の長年の研究テーマでもある脳内物質、セロトニンとオキシトシンは、ストレスにさらされて心身が疲弊したときや、感情が揺れ動いて自己コントロールが難しくなった場合など、相互に影響し合って心身の健康を取り戻してくれる、自然治癒力の要のような存在です。

前回でも簡単に触れましたが、ここではそれらを活性化するための、具体的な方法についてお話ししましょう。

心地よい触れ合いが、脳内物質の相乗効果を生む


最初にセロトニンの活性化のための、3つの条件をお知らせします。

実はこれらはみなさんがよくご存じの健康法ばかり。脳科学研究の進歩が、その意義を改めて解明し、脳内物質の活性化に役立つことを突き止めたといえるのです。

1つ目は朝、太陽の光を浴びること。2500~3000ルクス以上の陽光が目の網膜から神経回路を介してセロトニン神経を刺激し、分泌が促されます。

2つ目はリズム性の運動。ウォーキングやジョギング、腹式呼吸、咀嚼や読経、歌唱なども該当します。これらは一定のリズムで集中して行うこと、それが大切なポイントです。

3つ目はグルーミング(“心地よさ”を重視した触れ合い)。たとえば、家族同士や愛するパートナーとのスキンシップ、エステティックサロンでのマッサージ、心の通い合った友人とのおしゃべり、ペットとの触れ合いなども、脳科学的にはグルーミングの範疇に入ると考えられています。

毎日10~30分ほど、以上の行動を継続すれば、セロトニンの分泌・活性化が促され、健康増進や若返り効果までも期待できます。

また、人が本質的に持っている“相手を思いやり、わかり合いたいという欲求”は、グルーミングによって引き起こされ、愛情豊かな心を生み出すオキシトシンの分泌量を増やします。

それと同時にセロトニンの分泌も促されるので、その相乗作用により大脳の共感や情動の安定にかかわる領域も活性化されます。

その結果、ストレスや不安の解消、平常心の維持、何事にも意欲的に対処でき、人とのかかわりが苦にならなくなるなど、心身の不調の改善に有効なことが確かめられています。
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