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視覚障害者の人生を支援する「デジタルビジョンケア外来」とは?

2018.08.03

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知っておきたい! 頼りになる専門外来 治療を続けているのによくならない、今の治療効果に満足していない――。このような悩みを抱える人は少なくありません。こんなときに頼りになるのが「専門外来」です。一般外来ではなかなか受けられない個別性の高い治療が期待できます。今回は、iPadなどのデジタル機器を駆使し、新しい視点から視覚障害者の人生を支援する専門外来を紹介します。記事一覧はこちら>>
超高齢社会を背景に視覚障害を抱える人は年々増えており、そのリスクは高齢になればなるほど高まります。視覚障害者が快適な社会生活を送れるよう、あらゆる面からサポートするのが「ロービジョンケア」です。

神戸市立神戸アイセンター病院 デジタルビジョンケア(iPad)外来 担当医師 三宅 琢先生

神戸市立神戸アイセンター病院 デジタルビジョンケア(iPad)外来 担当医師
三宅 琢先生


2005年東京医科大学医学部卒業。12年同大学大学院修了。17年より現職。東京大学先端科学技術研究センター客員研究員、東京大学政策ビジョン研究センター客員研究員、公益社団法人ネクストビジョン理事などを務める。デジタルビジョンケアの概念を普及啓発するためにセミナーや講演活動も精力的に行っている。


ロービジョンケアとは?


視覚に障害があるため、日常生活に何らかの支障を来している人に対するトータルケアサポートのこと。

視力や視野などの状態を確認し、その人に残された視機能を強化するために、よりよく見る工夫(視覚補助具、照明)、視覚以外の感覚の活用(音声機器、触読機器)、リハビリなどの医療的支援のほか、情報を入手する手段や生活改善の提案、福祉制度の利用など社会的支援も行われる。

また、教育や就労面での支援(特別支援学校、職業訓練施設)や視覚障害者同士で情報交換ができるよう患者交流会などの情報を提供し、心理的側面からも支える。

患者数は?


日本眼科医会の報告書によると、2007年現在、視覚障害者は164万人で、その7割を60歳以上が占める。高齢化が進む中、加齢による視力低下をはじめ、何らかの視覚障害を持つ人はさらに増加傾向にあるといわれる。

デジタルビジョンケア外来とは?


ロービジョンケアの一種だが、従来とは異なる新しい概念を持つ。問診によってその人が「何をしたいのか」というニーズを探り、それを実現するためにiPadやiPhoneなどのデジタル機器を使い、情報の取り方の方法を提案する。

こんな悩みは専門外来へ!


●眼疾患に対する治療法がないといわれ、漠然とした不安を抱えている
●将来を悲観し、自宅にこもりきりになっている
●これまで使用してきた視覚補助具ではよく見えない
●デジタル機器を使って情報を入手したい
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