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自分の“糖尿病リスク”を知って、今から対策を! 実践したい生活習慣もご紹介

2022.12.07

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天野惠子先生のすこやか女性外来 第7回(03) 「女性たちにこそ、糖尿病の怖さを知ってほしい」と天野先生は声を大にして呼びかけます。女性の糖尿病は、男性よりも高いリスクで心臓や脳の重大な血管疾患を引き起こすからです。更年期以降、血糖値は、症状のないまま徐々に上がっていきます。さっそく健康診断の結果の血糖値を確認してみましょう。“少し高め”でも油断は禁物です。前回の記事はこちら>>

糖尿病に“性差”があることを知っていますか?
心筋梗塞や狭心症のリスクを高める女性の糖尿病


天野惠子(あまの・けいこ)先生
天野惠子先生

静風荘病院特別顧問、日本性差医学・医療学会理事、NPO法人性差医療情報ネットワーク理事長。1942年生まれ。1967年東京大学医学部卒業。専門は循環器内科。東京大学講師、東京水産大学(現・東京海洋大学)教授を経て、2002年千葉県立東金病院副院長兼千葉県衛生研究所所長。2009年より静風荘病院にて女性外来を開始。

“糖尿病リスク”を知って、今から対策を


●2型糖尿病の発症リスク要因(男女比較)


2型糖尿病の発症リスク要因(男女比較)
厚生労働省がん研究助成金による指定研究班の「多目的コホートに基づくがん予防など健康の維持・増進に役立つエビデンスの構築に関する研究」より。1990年に実施したアンケート調査で生活習慣について回答した4地域、40~59歳の男女各2万人を10年間追跡した結果に基づき、生活習慣と2型糖尿病の関連を調べ、統計的に有意であったリスクのみを抜粋。



*あなたの糖尿病リスクは?
「糖尿病リスク予測ツール第3版」


URL:https://www.ncgm.go.jp/riskscore/

職域コホート(J-ECOHスタディ)の健康診断データをもとに、機械学習によって構築した糖尿病の発症リスク予測モデル。入力された条件と同等の人が3年以内に2型糖尿病を発症する確率を表示する(国立国際医療研究センターと教育ソフトウェアが共同開発)。




家族歴のある女性は2.7倍のリスク高血圧は1.8倍


どのような人が2型糖尿病になりやすいのか、研究データから具体的に明らかになりました。年齢や家族歴のほか、肥満度や高血圧、喫煙など生活習慣が大きく関係しています。それらのリスクには性差があり、家族歴や高血圧、喫煙習慣は女性のほうが高リスク要因となります。思い当たる人は、血糖値が正常なうちから生活習慣の改善に取り組みましょう。

日本人の患者はやせ型も多いが、5キロ以上の体重増はリスクも増える


糖尿病は肥満者だけの病気ではありません。日本人の場合は肥満と非肥満の割合はほぼ同じで、前者はインスリンの働きが悪く、後者は分泌不足が原因です。とはいえ20歳からの5キロ以上の体重増加は確実に糖尿病の発症リスクを上げます(下図)。また女性は中年期から5キロ以上増えた場合のリスクも、2.5キロ以内の変化に比べて1.79倍と高くなります。

●20歳からの体重変化と糖尿病発症のリスク
5キロ以上の体重増加は糖尿病になる危険性を高める


20歳からの体重変化と糖尿病発症のリスク
40~69歳の男女約5万人を5年間追跡した多目的コホート研究(JPHCスタディ)からの成果より。Journal ofEpidemiology and Community Health.2011 Dec;65(12);1104-10
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