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冬の落ち込みと不眠は「気」の不足と「血」の滞りから。漢方の知恵と養生ですこやかに

2022.12.05

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漢方の知恵と養生ですこやかに 第12回(01) 何かと忙しい年末は疲れがたまり、気も焦り、精神的に不安定になりがちな時期。特に一年で最も夜の長い冬至は、陰気が強く、人の気にも影響を与えます。生活リズムを整え、体を温めて「食べる・眠る・動く」を実行する――。健やかに一年を締めくくるコツも、ごく基本的な養生の励行にありました。前回の記事はこちら>>

慌ただしい年の瀬。気持ちも不安定に
冬の落ち込みと不眠は、「気」の不足と「血」の滞りから


〔解説してくださるかた〕横浜薬科大学客員教授・薬学博士 漢方平和堂薬局店主 根本幸夫先生

根本幸夫先生


1947年生まれ。1969年東京理科大学薬学部と東洋鍼灸専門学校を同時に卒業後、さらに鍼灸と中国医学を学ぶ。「普段の生活こそが治療の場」をモットーに、漢方平和堂薬局(東京都大田区)では多くの人々の健康相談にのり、養生法をベースに漢方薬処方を行う。(社)日本漢方連盟理事長。前・横浜薬科大学漢方和漢薬調査研究センター長。著書多数。

陰気が最も強い冬至。人の「気」も不足しがちに



一年で最も昼の短い冬至。日没の早さにせかされ、年内に片づけなければならない仕事の多さに愕然とし、心は落ち着きません。人によってはそれが不安の引き金となって気持ちが落ち込んだり、性格やオーバーワークによる心身の過労が重なるとうつ状態になり、不眠に悩まされることも多くなります。

この世のすべてを陰と陽に分けて対立関係に置き換える陰陽説では、昼は陽、夜は陰に属します。したがって冬至は最も陰気の強い日となり、人の気にも影響を及ぼすのです。

気は精神と身体の両方を含めたエネルギーの大本です。気虚(ききょ=エネルギー不足)は心身の疲労や落ち込みを生じ、食欲不振や不眠、だるさなど生きるために必要な意欲や営みを低下させます。また、物事に必要以上に過敏になり重くとらえてしまう傾向に陥るため、世の中の暗いニュースや悲惨な出来事には極力触れないという心がけが大事です。

冬至を過ぎれば確実に日照時間が伸びていきます。今日がいちばん暗い、明日からだんだん明るくなっていく――。こうとらえると、少しは心も楽になるのではないでしょうか。
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