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その不調、「冷房病」のせいかも? 温度差が全身に与える影響を、漢方の視点で解説

2022.08.08

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漢方の知恵と養生ですこやかに 第8回(01) 夏、真っ盛り。連日の猛暑にうんざりし、疲れがどっと出てくる夏バテの時期でもあります。その大きな要因となっているのが、戸外と室内の温度差による「冷房病」。「暑さよりつらい」と訴える女性も多い、冷房による冷えへの対処法を根本先生に伺います。前回の記事はこちら>>

頭痛・肩こり、下痢・膀胱炎、そして不眠も
温度差が「気血」の巡りを妨げ、全身に不調を起こす「冷房病」


〔解説してくださるかた〕横浜薬科大学客員教授・薬学博士 漢方平和堂薬局店主 根本幸夫先生

根本幸夫先生


1947年生まれ。1969年東京理科大学薬学部と東洋鍼灸専門学校を同時に卒業後、さらに鍼灸と中国医学を学ぶ。「普段の生活こそが治療の場」をモットーに、漢方平和堂薬局(東京都大田区)では多くの人々の健康相談にのり、養生法をベースに漢方薬処方を行う。(社)日本漢方連盟理事長。前・横浜薬科大学漢方和漢薬調査研究センター長。著書多数。

戸外から冷房の効いた室内へ。温度差が全身に与えるダメージ


8月7日の立秋を過ぎれば、時候の挨拶も「残暑見舞い」に。朝晩の風に涼しさが漂い始めても日中の暑さは相変わらず厳しく、夏の疲れが一気に出てくる時期でもあります。

猛暑、酷暑もさることながら、注意しなければならないのは戸外と室内の温度差による「冷房病」。春先に冬に逆戻りしたように寒い日があると、温度差で腰痛や筋肉痛が悪化したり風邪をひいたりしますが、現代人の多くがこのような温度の変化を一日に何度も経験していることになるのです。

クーラーの風が直接当たるところや肌の露出部分など、体のどこが冷えるかによって冷房病の症状はさまざまです。例えば首すじが冷えると肩こりや頭痛の原因となり、上背部が冷えると風邪をひきやすくなります。

腰や足の冷えは腰痛、膝痛、膀胱炎を、腹部や下腹部の冷えは腹痛、胃痛、生理不順、膀胱炎、下痢を引き起こします。また腰から下が冷えると坐骨神経痛、こむらがえり、足のだるさ、不眠症の原因になるのです。
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