美容・健康

【松岡修造の健康画報】体のすみずみまで意識を向ける「きくち体操」の極意とは?

松岡修造の人生百年時代の“健やかに生きる”を応援する「健康画報」 背すじがすっと伸びた立ち姿、肌つやのいいお顔。とても米寿とは思えない菊池和子先生は、全国に多くの信奉者を持つ「きくち体操」の創始者です。穏やかに話す先生に導かれ、約1時間のレッスンを体験した松岡さんは、「ほかの体操とは全然違う。出会えてよかったです!」と感激の面持ち。毎日の習慣にして、菊池先生のようなハツラツとした心身を目指しませんか。前回の記事はこちら>>

健康画報

トレードマークの赤と黒のウェアがよくお似合いの菊池和子先生。骨格模型と人体図は「きくち体操」の教室で使用されているもの。

「きくち体操」創始者 菊池和子先生

菊池和子先生

まずは足の指を動かしてから、手と足の指で握手。しっかり握り合えたら指の力を緩めて、足首をゆっくり大きく回します。「丁寧にね。鬼のようにしちゃダメよ」と先生。

菊池和子先生(きくち・かずこ)
1934年秋田県生まれ。日本女子体育短期大学卒業後、中学の体育教師に。退職後、近所の女性たちの依頼で体操教室を始めたのを機に、体のメカニズムの研究も開始。その集大成が、脳と体のつながりに着目し、健康な心身を育て上げる「きくち体操」。88歳の現在も、神奈川と東京の直営スタジオで指導するほか、雑誌や新聞、テレビなどを通じて普及に努めている。数多くの著書、DVD『毎日のきくち体操』や有料サイト「ネットできくち体操」も好評。

体操でいちばん大切なことは何ですか?── 松岡さん
「自分の体と対話しながら行うこと。体は必ず応えてくれます」── 菊池先生

松岡 今日は「きくち体操」を体験させてくださり、ありがとうございます。先生にご指導いただき、僕は、今までやっていたのが、「やったつもり体操」だったと気づきました。

松岡さん

菊池 体は命、あなた自身ですからね。朝は「今日もがんばろうね」、夜は「一日ご苦労さん」と体に話しかけてから、指の一本一本までしっかり意識して動かします。私たちはみんな、この体で生きていくしかないんですから、大事に、優しくね。

松岡 そんなふうに考えたことはありませんでした。今までも毎日体操はしてきましたが、「ながら体操」だったり、多少の痛みは無視してやってしまったり。僕は現役時代に膝を悪くして、7回手術をしたのですが、いたわるよりも、責めることが多かったです。「どうしてだよ」「なんでだよ」って。

菊池 膝がかわいそう。

松岡 今日生まれて初めて、自分の膝や足の指と対話した気がします。

菊池 そうしたら、体が楽に動くようになったでしょう?

松岡 はい。膝も前より動くようになりました。

菊池 体は全部、脳が支配しています。だから、頭を使えば、必ず体も動くようになる。“できるできない”じゃなくて、“やるかやらないか”なんです。

体は命、自分自身。大事に、優しく扱うこと

松岡 先生にマンツーマンで指導されているとき、感極まって泣かれる生徒さんもいるんじゃないですか?(先生のスタッフから「いらっしゃいます」の声)。そうですよね! 先生が僕の足に触れながら優しく語りかけてくださったとき、なんともいえず心に沁みました。そして、僕の体なのに、なんで先生のほうが大事にしているんだろう? 自分がもっといたわらないと!と思ったんです。

菊池 そうそう。他人の足みたいに扱ってはダメですよ。

松岡 年を重ねると、あちこち痛いところが出てくるじゃないですか? そういうところとはどういうふうに対話したらいいでしょうか。

菊池 明らかな怪我や病気の場合はお医者さんに行くしかありませんが、そういうことでなければ、まず痛いところに聞くことです。そっと触りながら「どうした?」って。そして体と相談しながら、ゆっくり動かしてみたり、温めてみたり。血液の循環をよくすることで痛みが消える場合も多いですからね。

松岡 なるほど。では、体が体操を嫌がるときはどうしたらいいでしょうか? 先生にもきっと、足の指が「今日は休ませて」といってくるときがありますよね? そういうときはどうされますか?

菊池 しつこくはしません。「はいはい、今はやらないのね」という感じで休ませます。でもね、お風呂に入ったりすると、「やっぱりやる」っていうんですよ、指が(笑)。

松岡 そうなんですか(笑)。

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