美容・健康

この時季忍び寄る”寒邪と乾邪”とは? かぜ、インフルエンザに注意

漢方の知恵と養生ですこやかに 第1回(01) 普段の生活こそが治療の場──。根本幸夫先生の基本的な考え方です。季節の「気」が体の「気」に影響するという中国医学の理論をベースに養生法や症状改善のセルフケアについて、1年間教えていただきます。漢方の知恵を身につけて、今月もすこやかに過ごしましょう。

外界の冷えと乾きが免疫力を落とす
忍び寄る“寒邪(かんじゃ)”と“燥邪(そうじゃ)”。かぜ、インフルエンザに注意

〔解説してくださるかた〕横浜薬科大学特任教授・薬学博士 漢方平和堂薬局店主 根本幸夫先生

根本幸夫先生

1947年生まれ。69年東京理科大学薬学部と東洋鍼灸専門学校を同時に卒業後、さらに鍼灸と中国医学を学ぶ。「普段の生活こそが治療の場」をモットーに、漢方平和堂薬局(東京都大田区)では多くの人々の健康相談にのり、養生法をベースに漢方薬処方を行っている。横浜薬科大学漢方和漢薬調査研究センター長ほか役職多数、著書多数。

“正気”が“邪気”との闘いに負けたとき、人は健康を損ねる

人はなぜ病気になるのでしょうか──。

漢方では「先天の気」と「後天の気」が合わさって健康状態が決まると考えます。先天の気とは親から受け継いだ遺伝的要因。いわば設計図のようなもので後から変えることはできません。

後天の気は食べ物や精神状態、気候の変化や風土、細菌やウイルスなどの外的要因です。食べ物を選び、感情やストレスをコントロールし、季節に応じた生活を送るなど日常の心がけ次第で後天の気は高まり、先天の気の弱点を補い健康を保つことができます。

これが、養生法を上手に取り入れるための基本的な考え方となります。

1月は二十四節気(にじゅうしせっき=1年を約15日ごとに24等分して季節の変化を表す、古代中国生まれの指標)の小寒(1月5日頃~)・大寒(1月20日頃~)に当たり、1年で最も寒さが厳しく、冷たく乾燥した風が吹くときです。気温が下がると体の免疫力も下がります。

漢方では免疫力を正気(せいき)、病気の原因となる気候の特徴などを邪気(じゃき)といいます。正気が、勢いを増す寒邪や燥邪との闘いに負けたときに人はかぜをひくと考えるのです。

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