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がんになった医療者の治療選択と向き合い方。看護師 射場典子さん 第2回(前編)

2018.01.05

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看護師が卵巣がんになった場合

緊急手術で可能なかぎりがんを取り除いた射場典子さんは、根治をめざして抗がん剤治療を選択します。がん看護の知識を生かし副作用対策を講じる一方で、患者になってみなければわからない症状も経験します。第2回は抗がん剤の副作用への対処法を中心に、患者の体験から学べることについても紹介します。

第1回はこちら>>

射場典子さん


認定NPO法人 健康と病いの語り ディペックス・ジャパン 理事

射場典子(いば・のりこ)さん 54歳


1963年東京都武蔵野市生まれ。84年順天堂看護専門学校卒業。
同年、順天堂大学医学部附属順天堂医院に就職し外科病棟に配属される。
米国留学を経てターミナルケアを学ぶために聖路加看護大学大学院に進学。
大学院修了後、同大学教員として教鞭をとる中、2006年に卵巣がんを発症。
患者の語りをデータベース化し社会資源として活用するプロジェクト「ディペックス・ジャパン」の設立に治療中からかかわり、08年より現職。
経過観察を続けていた卵巣がんは発症から10年を過ぎたことで無治療に。
看護師とがん患者の経験を生かし「患者主体の医療」の実現に力を注ぐ。

射場典子さん がん治療の経過②


2006年2月 卵巣が破裂しがんが見つかる
仕事中に激しい下腹痛に襲われ、救急外来を受診。直径14センチの卵巣がんが腹腔内で破裂していたことがわかる。翌日、緊急手術を受け、腫瘍とともに卵巣や子宮などを摘出する。

2006年3月 手術後に抗がん剤治療を開始
手術時の腹腔内観察、摘出した腫瘍の病理検査の結果、ステージⅠC期と診断。主治医や医師である夫の強いすすめもあり、再発予防を目的に6クールの抗がん剤治療を開始する。

2006年4月 抗がん剤の副作用に悩まされる
吐き気、脱毛、しびれ、全身劵怠感などの副作用に悩まされる。副作用への対処とともに、治療の合間に家族と小旅行に出かけるなど気分転換を図りながら抗がん剤治療を続ける。

2006年11月 ディペックスの活動に出会う
看護大学の教員職に復帰するも、心身ともに仕事を続けることに限界を感じて苦しむ。こうした中、インターネットで患者の語りを公開するディペックスの活動に出会う。

2007年4月 ディペックスのメンバーになる
体調管理を優先し、勤務していた看護大学を3月に退職。同じ頃、ディペックス・ジャパンの「がん患者の語り」プロジェクトがスタートし、主要メンバーの一人となる。

2007年8月 ホルモン補充療法を開始する
卵巣がんの経過観察を定期的に続ける中、精神的に不安定になった要因には卵巣を摘出したことによる卵巣欠落症状があることに気づき、ホルモン補充療法を開始する。
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