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つらい経験やトラウマを乗り越えるには? 人に話す、書くことの効力

2021.09.09

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精神科医の禅僧が贈る「幸せ力を高めるマインドフルネス」第9回(前編) つらい体験やトラウマを乗り越えた人の多くが、人に話したり、書いたりすることで心の安定を得、心理的に成長できたという研究結果が出ています。後編では、心が浄化される「話し方、書き方」、そしてマインドフルリスニングという話の「聞き方」をご紹介します。日常生活でも必ず役立つ手法です。前回の記事はこちら>>

人に話すこと、書くことで心は浄化される
つらい体験やトラウマを乗り越えた先の、成長


こんなあなたへ
●理由はわからないが、小さな音にもびくっとする。

●日記に、否定的な内容のことばかりを書いてしまう。


●友人のつらい体験を聞くと、ぐったり疲れる。

〔お話ししてくれたのはこの方〕
川野泰周(かわの・たいしゅう)さん

川野泰周さん

臨済宗建長寺派林香寺住職、精神科・心療内科医、RESM新横浜睡眠・呼吸メディカルケアクリニック副院長

突然、トラウマ記憶が甦り強い不安を引き起こすPTSD


犬とうさぎ

写真/アフロ

精神医学における「トラウマ」とは、事件、事故、災害など命を脅かされるような体験、もしくはその状況を目撃するといった体験の記憶を意味します。

トラウマは、普段は脳の奥深くの意識されない場所に置かれ、思い出すことはありません。しかし予測できないタイミングで突然甦り、フラッシュバック(あたかももう一度その場に戻ったかのように再体験すること)を起こし、人によっては激しい恐怖や混乱に襲われ、息苦しくなる、取り乱してしまうなどパニックと似た発作に見舞われることもあります。

これをPTSD(心的外傷後ストレス障害)といい、自己効力感(自分の心身のありようを自らコントロールできる感覚)や自己肯定感(ありのままの自分でよいのだと思える感覚)が下がり、うつ状態を伴うことも少なくありません。

一方、私たちは日常会話の中で、「子どもの頃牡蠣で食中毒を起こしたことがトラウマになって、今でも食べられない」のように苦手意識の意味でトラウマという言葉を使います。これはネガティブであってもしっかり覚えている記憶であり、医学用語のトラウマとは分けて考える必要があります。

トラウマ体験に基づくPTSDは精神科医やカウンセラーなど専門家の治療が必要です。思い当たるかたは専門の医療機関への受診をおすすめします。
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