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消そうとするほど逆効果。「不安」は居場所を作れば怖くない

2021.08.02

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精神科医の禅僧が贈る「幸せ力を高めるマインドフルネス」第8回(前編) お寺で生まれ育った川野泰周さんは不安を抱えた大人たちの姿をたくさん見てきたといいます。「人の苦しみや不安を和らげたい。この願いが今の自分の原点です」と話す川野さん。マインドフルネスとの出会い、そして熱心な普及への取り組みは子どもの頃からの一途な思いの延長線上にありました。前回の記事はこちら>>

“消そう、逃げよう”と思う気持ちを手放して
「不安」にも居場所を。不思議と心が楽になる


こんなあなたへ
●過去の失敗が頭をよぎり、人前に立つと緊張で震える。
●以前、具合が悪くなったことがあり、電車に乗るのが怖い。
●手を何度洗っても、ウイルスが残っているようで心配だ。


〔お話ししてくれたのはこの方〕
川野泰周(かわの・たいしゅう)さん

川野泰周さん

臨済宗建長寺派林香寺住職、精神科・心療内科医、RESM新横浜睡眠・呼吸メディカルケアクリニック副院長

人間にとって不可欠。しかし必要以上に働きやすい「不安」


シロクマ

写真/アフロ

不安とは、実際にはまだ生じていない危険やよくない出来事を「起こるのではないか」「起こりそうだ」と心配し、恐れを抱く感覚です。人類は太古の昔から、不安を感じる能力のおかげで獰猛な獣の気配や自然災害の兆候を未然に察知して身を守り、非力でありながら生き延びてきました。また多くの文明や技術も、危険を回避し不安を解消するために進歩、発展してきたといってよいでしょう。

このように不安は人間にとって必要不可欠な感覚ですが、現代は過剰に働いてしまいがちな時代だといえます。人と人とが接する機会が増え、SNSが普及し、人間関係が複雑で広範囲になれば自ずとさまざまな軋轢が生まれます。あらゆる情報が24時間、洪水のごとく押し寄せ、自分と無関係な出来事にも翻弄される毎日。物が溢れ、多くを所有すればするほど、失うことへの恐れも生じます。これらすべての状況が不安のもととなり、私たちの心に大きな影響を及ぼすのです。

日常生活に支障をきたすほど不安が強くなると、やがて社会不安障害、パニック障害、全般性不安障害、強迫性障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などの病気につながる恐れがあります。これらの不安障害は、不安が暴走し、自分でコントロールできないほど増大した病気ととらえることができます。
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