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歯周病が慢性病の引き金にも。歯の病気に気づくセルフチェック10項目

2021.07.28

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withコロナ時代の健康術 第8回(01) withコロナの新しい生活様式で生きなければならないこの時代に、50代以降から衰えやすくなる器官や機能を取り上げ、健康を保つための方法を紹介します。今回は「歯の健康」をテーマに俵木 勉先生にお話を伺いました。
近年、歯周病がほかの慢性病の引き金になることが明らかになっています。痛くなってから気づくのが歯の大切さ。自分のオーラルケアの方法を見直し、加齢による歯の変化をチェックしてみましょう。

〔解説してくださるかた〕俵木 勉(たわらぎ・つとむ)先生
俵木 勉先生

いづみや歯科 院長、明海大学 臨床教授、日本顎咬合学会 副理事長。1957年生まれ。1982年に城西歯科大学を卒業、1986年同大学大学院を修了、歯科博士号取得。1989年、埼玉県狭山市に、いづみや歯科を開業。2016年から明海大学歯学部臨床教授。専門はインプラント歯科。歯科衛生士と連携し、予防歯科に注力するほか、高齢者施設などでの歯科治療や嚙むトレーニングにも携わる。

歯周病と新型コロナウイルス感染症の重症化が関連


2020年、歯周病があると、新型コロナウイルスに感染した際、重症化のリスクが高まるという海外の研究論文が発表されました。

歯周病菌が起こす歯肉(歯茎)の炎症によって作られる炎症性たんぱく質が全身に広がり、心臓など体のほかの部位にも炎症を起こしやすくすることは以前から知られており、新型コロナウイルス感染症においても同様の事象が起こると考えられています。

インフルエンザについてもオーラルケアをきちんと行うことが感染予防につながるという日本の研究報告があり、ウイルス感染症と歯周病とは強い関連があるといえます。

コロナ禍でも躊躇せずに歯科治療を受けよう


嚙みにくい、歯肉から血が出る、虫歯があるみたい、義歯が合わない......。気づいていても、新型コロナウイルス感染が心配で歯科に行くのを躊躇している人もいるかもしれません。

埼玉県狭山市のいづみや歯科院長の俵木 勉先生は「特に虫歯の治療などで神経を抜いた歯は炎症を起こしていても自覚しないことが多く、実際、コロナ禍で受診を控えていたために歯周病が進んで歯を抜かざるを得なくなった患者さんがいらっしゃいます。治療を遅らせて歯の病気や歯が関連する全身の病気を悪化させることがないよう、受診していただきたい」と話します。

口腔内の環境はもともと個人差があり、加齢、食べ物の嗜好、歯科とのつきあい方、持病などでその差はさらに大きくなります。

「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という「8020(ハチ・マル・ニイ・マル)運動」は誰もが耳にしたことがあるでしょう。これは1989年に厚生省(現・厚生労働省)と日本歯科医師会が提唱した運動です。

その後、歯を保つことの大切さは認識されるようになり、現在では80歳以上の高齢者の半数以上が20本以上の歯を保っているといわれています。

ただ、「例えば肉類を80代でもしっかり嚙んで食べるためには8020では不十分。人生100年の時代、歯科での予防や治療も加味して80歳で28本分の歯の機能を保つことを目指していただきたいですね」(俵木先生)。

歯の病気や不調のチェック

withコロナ時代の健康術

取材・文/小島あゆみ イラスト/にれいさちこ

『家庭画報』2021年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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