美容・健康

話題の「フェムテック」とは?女性の悩みが、解決すべき課題として認知されるように

365日美と健康のお悩み相談室 毎日更新の美容&健康のコラム連載。今知りたい気になる話題から、すぐに試せるテクニックなど、美容と健康のプロが皆さんのお悩みに答えます。記事一覧ゲストの一覧

【お悩み】昨今、フェムテックという言葉が気になります

「フェムテックが話題」と聞きますが、ミドルエイジの女性にも関係があるのでしょうか?

【回答】「我慢が当たり前」だった、女性特有の悩みに向き合うアイテムやサービスが発展中です

ここ最近、見聞きする「フェムテック」という言葉。皆さんはその意味をご存じでしょうか?

「フェムテックとは、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)からなる造語で、女性特有の悩みや課題を解決するモノ・コト全般を指します」と話してくださったのは、日本における植物療法のパイオニア、森田敦子さんです。女性特有の悩みや課題とは、月経や妊娠、更年期などライフステージによって変化するトラブルから、性の悩みまで「女性のからだ」に由来するもの。

Female+TechnologyでFemTech(フェムテック)

「これまで長い間、“そういうものだから、仕方がない”との諦めや、“話題にすべきではない”というタブー視によって封じられてきた問題が、『フェムテック』という言葉で表されるようになって、ようやく解決すべき課題として認知されるように」(森田さん)

そもそも、アグリテック(アグリカルチャーとテクノロジーの造語)やフィンテック(ファイナンスとテクノロジーの造語)などで知られるように、「○○テック」という言葉は主にIT業界で用られ、“その分野に、新しいテクノロジーを取り入れて、新しい価値を創出する”といった意味合いで使われています。

森田さんは、「フェムテック」という言葉が広まりつつある現状に、特別の感慨があると言います。

女性のためのモノ・コトを、オープンに論じる

森田さんは、1992〜97年、フランスで植物薬理学を学び、授業の一環でセクソロジー(性科学)も履修。皮膚や肝臓、腎臓などと同様、「臓器の一つとして女性器について学びました」(森田さん)。

日本に帰国後、祖父の介護を機にバイオベンチャーを立ち上げるなどの活動を進める中で、「“身近なくすり”である植物の力で、女性の体と心をケアすべく、自身が処方・開発を手掛ける『アンティーム オーガニック』を2013年に創設。フィトテラピーを取り入れたラインナップで、デリケートゾーン、つまり膣まわり専用のアイテムを開発したのですが、それはもう、様々な声がありました」と森田さん。

「言葉」が受け入れられれば、心のハードルが下がり、意識が変わる

当時のネガティブな意見の多くは、これまで皆が口をつぐんできた“タブーを破るな”というもの。「しかし、女性器は女性の生まれながらの“持ちもの”で、月経やPMS(月経前症候群)、更年期障害に閉経後のトラブルを例にするまでもなく、どうしたって痛みや不快感に悩まされます。

タブー視して、フタをしたところで、事態はよくなりません。いまでこそ笑い飛ばせますが、デリケートゾーンケアを提唱してきた過程では、かなり大変な経験もしてきました。いま、『フェムテック』という言葉がその意味とともに軽やかに語られ始めたことが、本当に嬉しいのです。

もちろん背景には、ジェンダー問題への関心への高まりもありますが、女性の悩みに向き合い、よりよい解決法を見いだそうとする機運を感じています」(森田さん)

森田敦子/Atsuko Morita

植物療法士。客室乗務員時代に植物療法に出合い、フランス国立パリ13大学で植物薬理学を学ぶ。帰国後、フィトテラピー(植物療法)やアロマテラピーを取り入れたバイオベンチャーを設立。その後、植物療法を追求しながら女性のからだを第一に考え、デリケートゾーンのためのブランドを立ち上げる。2020年には、トータルライフケアブランド「Waphyto」をローンチ。『自然ぐすり』『潤うからだ』(ともにワニブックス)ほか著書多数。

イラスト/umao 取材・文/佐野有子


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