美容・健康
2021/04/21
トップスタイリストが家庭画報読者をアレンジ 日常が美しく輝く“心地よいヘアスタイル提案” 第4回(全8回) 人気のトップスタイリスト5名に、読者の魅力をさらに引き出すアレンジをご提案いただきました。髪の悩みを解決するプロのアドバイスとアイテムもご紹介。前回の記事はこちら>>
狩谷秀子さん(「田園調布 秀や」女将)
トップを短くしてボリュームを出し、襟足は首に沿うように長さを残し、きれいなシルエットが出る工夫を。自然に毛流れが出るようにカットしているため、手ぐしだけでもひと手間かけたような印象に。
前髪がうまく決まらないのが悩み。軽やかにしたいと希望。
「12年前にお店を開いたとき、時短のためにショートカットにしたのが始まり」と語る、呉服店「田園調布 秀や」の女将・狩谷秀子さん。
当時は、きものにショートヘアが新鮮だったため、気さくなお人柄とともにお客さまから好評を得、お店も発展。以来、ショートカットは狩谷さんに幸運を運ぶトレードマークとなりました。
「整えすぎたヘアスタイルは居心地が悪いですね。時間をかけずに整う、動きのあるスタイルに刷新したい」という狩谷さんの希望を叶えたのは、「ペール サロン」オーナーの津久井浩之さん。頭のサイドの張りとフラットな後頭部を気にする狩谷さんのために、トップにボリュームを作り、襟足はタイトにした立体感のあるカットに仕上げました。
日常では、カットで生まれた美しい毛流れを生かしたスタイルで、潑剌とした印象に。アレンジヘアでは、和装だから膨らませるという発想を変えたいという狩谷さんの思いを取り入れて、サイドをあえてタイトにしたシャープなスタイルを提案。
「ショートでもひと味違うスタイルにしたかったので嬉しいです。髪型への冒険心が満たされ、理想のスタイルになりました」と、狩谷さんも大満足のご様子でした。
●Cut
頭の張りをカバーし、立体感が出るように、トップから襟足にかけて軽やかなレイヤードに。
●Color
カラーリングは瞳の色に合わせると洗練された印象に。地毛の色を生かしつつ濃いめのカラーに。
●Styling
トップのボリュームと毛流れの美しさを出したカットは、自宅でも手ぐしでスタイリングがしやすい。
左サイドはしっかりタイトにしても、後ろを膨らませると和装に映えるバランスに。前髪は部分ウィッグで、自然なボリュームを足し、品格のある仕上がりにしています。
家族に迎えた保護犬の姉弟、あつこと太郎。自宅ではいつも一緒に過ごしているそう。
一緒に暮らす父、海外に暮らす息子や妹たちと集合。
開店以来、和装にショートスタイルを守り続けている狩谷さん。
〔ヘアスタイルを提案してくださった方〕
「ペール サロン」津久井浩之さん
東京都目黒区駒場1-3-4
TEL | 080-3354-5670 |
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営業時間 | 要相談 |
定休日 | 不定休 |
料金 | カット1万1000円~ |
髪を健康にして、上質で個性を生かしたスタイルに仕上げる
幅広い層から人気の津久井さん。こだわるのは、お客さまの髪の状態に合わせたケア、そして個性と美しさを引き出すヘアカット。時間が経ってもスタイリングしやすいのも特徴です。
表示価格はすべて税込みです。
撮影/鍋島徳恭 ヘア&メイク/津久井浩之(ヘア)、山下恵真(メイク) 取材・文/小倉理加
『家庭画報』2021年5月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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