美容・健康
2021/05/16
最近「ビタミンCコスメ」が増えているのはなぜですか。
回答者/近藤須雅子さん(美容ジャーナリスト)
“美容ビタミン”と呼ばれるだけに、ビタミンCの働きは多種多様。
美白、抗炎症、コラーゲン生成など
美白をはじめ、フリーラジカルの活動を抑えて酸化を防ぎエイジングの進行を抑える、過剰な皮脂分泌を整え毛穴を引き締める、炎症を抑えてニキビの悪化をセーブする、コラーゲンなどの生成を促してたるみを予防するなど、マルチな美肌効果を備えたスーパー成分です。
さらに昔から多くの人々に使われてきた成分だけに、安全性は立証済み。肌質や年齢、性別を問わず、誰にとっても有用な美肌界の優等生なんですね。
ビタミンCが肌に浸透して美肌になるのではありません
半面、酸素にふれるとすぐに変質し、美肌効果は激減。昔の女性誌を見ると、レモンのスライスでパックしている写真やイラストが載っていますが、レモンなどの柑橘類でパックするのは危険です。
レモンに含まれるソラレンという物質が肌に残っていると、紫外線を受けたときにシミになる危険が。そのため、化粧品に配合されるビタミンCは、変質しないようにさまざまな技術が開発されているのです。
代表格は、ビタミンC誘導体(プロビタミンC)。
ビタミンCが変質しないように糖やリン酸などをドッキングさせたもので、肌に浸透すると細胞内の酵素で糖やリン酸が切り離され、ピュアなビタミンCに戻り、肌内部でビタミンC本来の働きを発揮。医薬部外品の美白有用成分のビタミンCは、すべてこのビタミンC誘導体です。
誘導体という方法をとらず、特殊な処方で安定化させ、ビタミンCのまま配合しているコスメもあります。海外コスメはこちらのタイプが多く、日本ではオバジCシリーズが有名です。
さらに、イオン導入美顔器など、本来、肌に浸透しづらいビタミンCをしっかり効かせるギアやメソッドも進化。自宅でも皮膚科やサロンのように、ハイレベルなビタミンCケアができるようになってきました。
こうして、コスメとメソッドやギア、すべての点においてビタミンC利用法が洗練され、効果が高まったことから、再びビタミンCブーム再燃の兆しが。新作の美白アイテムは多くがビタミンC誘導体を採用していますし、オバジCシリーズもリニューアルによってさらにパワーアップ。
今まで、効果に物足りなさを感じていた方も、今年のビタミンCはちょっと違う、かもしれませんよ。
美容ジャーナリスト。京都生まれ。女性誌・美容誌をはじめ、多数の媒体で美容記事に携わり、35年以上にわたり最前線で活躍。趣味は着物、美術鑑賞など。
表示価格はすべて税込みです。
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