美容・健康
2021/05/19
自分では普通に話しているつもりですが、昔からよく「声が暗い」と指摘されます。どうすれば改善できますか?
「声を改善する」には、メンタルを変える必要があるように思えますが、自身も声を改善することで人生が変わったというメンタルボイストレーナーの司 拓也さんによると、メンタルを変えるよりも、まずは声を出せる体をつくることが有効だといいます。
司さんの著書『スピーチもプレゼンも怖くない!人前であがらず話せる「1分声トレ」』より、“暗い声”を改善する方法を紹介します。
まずは声を出せる体をつくる
声が小さい、ボソボソ声、声が暗い、口が開きづらい、よく聞き返される、鼻声、声がこもる、呼吸が浅い、こういった声のお悩みを持つタイプの人は、声のエネルギーである吐く息の量が圧倒的に足りていません。そのため声量がなく、声がよく聞き取れないのです。
声が弱々しいことから、何度も聞き返されたり、誤解を受けたりして、ますます話すことに苦手意識をもつようになり、やがて自分からはほとんど話さなくなる危険性があります。
また、「暗い人」「信頼できない人」というイメージをもたれ、自信も喪失してしまうスパイラルにはまっていきます。「自分はダメな人間なんだ」「何をやってもうまくいかない」など、自分の人生をあきらめている人が多いのもこのタイプ。
メンタルを変えるよりも、まずは声を出せる体をつくりましょう。呼吸がしっかりできるようになると、たくさんの息を使って声が出せ、声に力強さが出てきます。
眼輪筋を刺激してしまっていたのどを開く
覇気がなくボソボソとした暗い声や鼻声を改善するためには「首ツボ押し」が有効です。
目がぼんやりしている人は、声もはっきりしません。目のまわりを取り囲んでいる眼輪筋とのどは連係しているといわれ、目が開くとのども開き、しっかりとした明るい声が出るようになります。
首の後ろにある「風池(ふうち)」というツボは、目と鼻のツボとしてよく知られています。イタ気持ちよい程度の強さで押し、呼吸を続けながら、肺にたくさんの息が入っていくのをイメージしてみましょう。
このツボを刺激して、目がパッチリ開くと、しまっていたのども開きます。また鼻が通って空気をたっぷり吸い込めるようになるので、声を出しやすくなりますよ。
首ツボ押し
後頭部の髪の生え際にあるくぼみにあるのが「風池」です。親指をツボに当て、押し上げるように刺激します。
5秒押して3秒はなす、を3回繰り返しましょう。
また、うなじのツボは風邪にも効きます。
風池のほか、首の骨の両サイドにある「天柱(てんちゅう)」というツボは、発熱やのどの痛みなど風邪の症状にも効果が期待できるので、「風邪気味かな」と感じときにもぜひ試してみてください。
メンタルボイストレーナー、声・あがり症改善士、ボイス&メンタルトレーニングスクール アマートムジカ校長。声だけでなくメンタルから体の不調までを整える、オリジナルの「声トレ整体」を通じて、あがり症、話し方の悩みを解消するメソッドを確立。1回のレッスンで解決するその手法は、受講者から「司マジック」「ボイトレ界のブラックジャック」ともよばれる。http://voice-amatomusica.com
『スピーチもプレゼンも怖くない!人前であがらず話せる「1分声トレ」』(世界文化社)
司 拓也(著)
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