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なかなか症状が改善しない不調は、免疫系の要である「鼻の奥」の炎症を疑って

2021.05.05

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365日美と健康のお悩み相談室 毎日更新の美容&健康のコラム連載。今知りたい気になる話題から、すぐに試せるテクニックなど、美容と健康のプロが皆さんのお悩みに答えます。記事一覧ゲストの一覧
365日美と健康のお悩み相談室

【お悩み】軽度のうつ症状が改善しない


軽度のうつと診断され、病院から抗うつ薬などが処方されていますが、なかなか症状が改善しません。

【回答】免疫系の要である鼻の奥の炎症を疑ってみて


いわゆる五月病という言葉があるように、新しい環境に変わったストレスから、気分が優れなかったり、眠れなかったりといったうつ症状を発症する人も増える時期です。


ですが、病院で処方された抗うつ薬なども効かず、症状が改善しないというのであれば、「慢性上咽頭炎」を疑ってみるのもひとつの手かもしれません。

クリニック院長で医学博士の堀田 修先生の著書『自律神経を整えたいなら上咽頭を鍛えなさい』によると、耳鼻咽喉科領域で実践されている“のど”(上咽頭)の治療が、実は自律神経失調症やうつなど、脳の機能障害からくる病気の改善も期待できるといいます。

“脳”の病気を“のど”の治療で治す

「自律神経失調症やうつ、慢性疲労症候群、頭痛などに苦しむ患者さんは増える一方です。こうした病気に対し、鼻の奥にある免疫系の要である“上咽頭”を治療する方法が新しい治療法として大いに期待できます。

上咽頭は、鼻から吸い込んだ空気が最初に通る関所であり、健康維持に重要な働きをする自律神経系や免疫系とも深い関係を持つ健康の土台を作る重要な場所です。この土台が傾くと、さまざまな不快症状や病気を引き起こしやすくなるのです。つまり、“脳”の病気を“のど”の治療で治すというわけです。

上咽頭が免疫系や自律神経系の要所であることや、“慢性上咽頭炎”という考え方は、一般的にはほとんど知られていない日本オリジナルの概念です。しかし、これまで目を向けられなかった上咽頭に焦点を当て、きちんとケア・強化することで体調不良が大いに改善されることが期待できます」(堀田先生)

治療開始4カ月後にすべての薬を卒業

上咽頭の治療によってうつ症状が改善されたという例は多くあります。

「たとえば、長年うつ症状に悩み、抗うつ薬と睡眠導入剤を飲み続けていた方が上咽頭擦過療法(じょういんとうさっかりょうほう・EAT)で診断と治療を行ううちに体調が改善し、表情が明るくなっていきました。そして10回目には、うつ、慢性的な疲労感、めまいや胃腸障害などの“自律神経調節障害”が改善し、3カ月後にはうつの薬が不要となるまでに症状が軽快に」(堀田先生)

長引く不調があり、なかなか改善されないという人は、一度「慢性上咽頭炎」を疑ってみては。

堀田 修/Osamu Hotta

堀田 修クリニック(HOC)院長・医学博士、認定NPO 法人日本病巣疾患研究会理事長、日本腎臓学会評議員、IgA 腎症根治治療ネットワーク代表、東北医科薬科大学医学部臨床教授。1957年愛知県生まれ。83年、防衛医科大学校卒業。88年、IgA 腎症の根治治療として扁摘パルス療法を米国医学雑誌『AJKD』に発表、日本のIgA 腎症治療に変革をもたらした。「木を見て森も見る医療」をモットーに、扁桃、上咽頭、歯などの病巣感染(炎症)が引き起こすさまざまな疾患の臨床と研究に力を注ぐ。




イラスト/umao 編集協力/山岸美夕紀
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