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10年20年先の肌の変化に備えるために。「肌への投資」は何を行うべき?

2021.04.06

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365日美と健康のお悩み相談室 毎日更新の美容&健康のコラム連載。今知りたい気になる話題から、すぐに試せるテクニックなど、美容と健康のプロが皆さんのお悩みに答えます。記事一覧ゲストの一覧

【お悩み】10年20年後の肌老化に備えたいです


40代になり、シミやくすみ、シワっぽさなどの肌の変化が見逃せなくなりました。更年期になると肌もゆらぐと聞きます。今からできる備えを教えてください。

【回答】毎日の日焼け止めと、ベーシックな美容医療も選択肢に


「まず、日焼けをしないこと。日焼け止めは、365日、家で過ごす日も、必ず使いましょう」とは、石井クリニック院長の今野みどり先生です。


そこに光がある限り、日焼け止めを使うべし

近年は、紫外線ばかりでなく、太陽光に含まれる近赤外線や、可視光線のブルーライトの肌への影響も明らかに。それらの光を無防備に浴びることで進行する老化を「光老化(ひかりろうか)」といい、それを防ぐ最善策が「日焼け止め」です。

肌の老化を進ませる「光」は、日焼け止めでしっかりと阻止しましょう。では、日焼け止めが、肌の老化予防の“基本のき”だとしたら、応用編は?

IPLやレーザー治療などベーシックな美容医療を続けると…

「形成外科医として皮膚治療にあたるなかで、IPL(光治療)やレーザー治療などを長期間コンスタントに続けていらっしゃる方は、エイジングの影響が出にくく、スローダウンしているように感じます」(今野先生)

例えば、レーザー治療。シミやシワ、脱毛など、目的に応じて固定した波長の光を用いて肌状態を改善する治療ですが、なかでもロングパルスYAGレーザー(波長1064nm)は、痛みが少なく、シミを薄くするほか、真皮まで熱が入ることで、コラーゲンの生成を高め、肌のハリや弾力、小ジワや毛穴の改善などが期待できます。

またIPLは、フィルターを使い分けて、幅広い波長の光を肌に照射する治療で、色ムラや赤み、くすみといった色味に働きかけるほか、真皮層にもアプローチするため、肌全体をぐっと底上げするような効果があります。

真皮に“熱の刺激”が入ることで、たるみが出にくくなる!

「レーザーやIPLを月1回または年数回を、10年20年と続けている方は、たるみが出にくいのではないかと感じます」(今野先生)

たるみは、“肌の構造の衰え”ゆえ、エイジングサインの中でも、最も厄介なお悩み。その出現を遅らせられるとは!

とはいえ、もちろん美容医療は自費診療なので費用がかかります。それでも、「美容医療を続けている方は、普段のケアはシンプルに済ませているようです。そして、定期的に治療することで、シミやくすみ、毛穴やシワが目立つ前に対策できることも大きなメリット」(今野先生)

エイジングサインが目立ってきたとき、ただ慌てるだけなく、10年20年先に、どんな肌でいたいのかについても想像して、今後の費用のかけどころを考えてもよいのかもしれません。

では、「いつ」始めればよいのでしょうか?

「いつ始めても遅いということはありませんが、エイジングサインが目立つ30代後半から40代で取り組む方が多いですね。くり返しますが、美容医療をしてもしなくても、毎日の日焼け止めは必須です!」(今野先生)

今野みどり/Midori Konno

石井クリニック院長。医学博士。日本形成外科学会専門医。皮膚腫瘍外科指導専門医。1989年川崎医科大学卒業。2001年M&M スキンケアクリニック(神田神保町)副院長。石井クリニックは、1973年に日本で初めてエステティックサロンを併設した皮膚科クリニックを開設。以来、肌トラブルに悩む人の“キレイになりたい気持ち”にしっかりと寄り添っている。石井クリニック:http://www.dr-ishii.com/menu/clinic/
イラスト/umao 取材・文/佐野有子
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