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予測不能な展開の小説『みがわり』。新人作家が受けた奇妙な依頼の真相とは?

2021.03.10

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〔今月の本/小説〕

『みがわり』


『みがわり』

青山七恵 著/幻冬舎

文芸誌で新人賞を受賞したものの、その後、小説を書けずにいる律。絵本作家として成功している友人の誘いで絵本の文章を担当した彼女に、ファンを名乗る女性から連絡が入る。


単行本も出していない自分にどうして? 訝(いぶか)しさを覚えながらも面会したその女性、九鬼梗子は、亡くなった姉の百合に瓜ふたつの律に、百合の伝記執筆を依頼する。

好奇心と高額な報酬に惹かれてその申し出を受け、梗子の家で話を聞き始めた律は、彼女の話の裏づけを取ろうと取材にも乗り出し書き進めるが......。

小説が進むにつれて見えてくる姉妹の秘密、思いもよらない結末。物語に救済を求める、そんな姉妹を描いた長編小説。

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『家庭画報』2021年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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