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【名画を巡る30日】『城の廃墟と教会のある風景』―世界初「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」へようこそ13

名画を巡る30日 200年近い歴史を誇るロンドン・ナショナル・ギャラリーが所蔵する、珠玉の名画61点が初来日しています。東京では10月18日まで、そして11月3日より大阪で開催される、世界で初めての「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」から、厳選した30枚の名画を、毎日ご紹介いたします。パリ在住の展覧会プロデューサー・今津京子さんに、知られざる名画の秘密を教えていただきましょう。一覧はこちら>>

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ロイスダール 『城の廃墟と教会のある風景』

【名画を巡る30日】『城の廃墟と教会のある風景』―世界初「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」へようこそ13
ヤーコプ・ファン・ロイスダール《城の廃墟と教会のある風景》1665-70年頃 油彩・カンヴァス ©The National Gallery, London. Wynn Ellis Bequest, 1876
先日ご紹介したクロード・ロランの古代の理想郷を思わせる「理想風景画」とは異なり、オランダの風景画家ロイスダールは自然主義的な表現に優れていました。見晴らしの良い眺め、低い水平線、広大な空。調和のとれた構図の中に、雲と反射する水辺を描きながら朝の光を捉えています。ごく自然に、屋外で描かれたかのように見えますが、実は画家のアトリエで描かれていたそう。展覧会第6章では、フランスのプッサン、イタリアで活躍したロラン、オランダのロイスダールらに始まり、その影響を受けてコンスタブル、ターナーに至るまでイギリスで風景画がどのように発展していったのかを紹介しています。


今津京子/Kyoko Imazu


写真/小野祐次
展覧会プロデューサー。パリをベースに、今回の「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」、「モネ展」(2015年)、「オルセー美術館展」(2014年)など、30数年にわたり数十の大型展覧会の企画に携わる。

日仏英の3か国語を操り、美術、ファッションなどの分野でジャーナリストとしても活動。音楽、演劇、料理、アンティークなどアール・ド・ヴィーヴルをこよなく愛する。

『ロンドン・ナショナル・ギャラリー展』


写真提供/読売新聞社
約200年の歴史を誇るロンドン・ナショナル・ギャラリーが、初めて館外で大規模な所蔵作品展を開催。61作品すべてが初来日となる。英国とヨーロッパ大陸の交流という視点で、ルネサンスからポスト印象派までの西洋絵画史を辿る。

東京会場:国立西洋美術館
~2020年10月18日(日)
月曜休館(8月10日、9月21日は開館)、9月23日休館
一般1700円
お問い合わせ:03(5777)8600(ハローダイヤル)

大阪会場:国立国際美術館
2020年11月3日(火・祝)~2021年1月31日(日)
11月16日、11月24日、11月30日、12月14日、12月30日~1月2日、1月18日休館※休館日は変更になる場合があります
一般1700円
お問い合わせ:06(6447)4680(国立国際美術館代表)
※東京会場は日時指定制となります。国立西洋美術館では入場券の販売はありません。詳しい入館方法や最新情報は展覧会公式サイトでお確かめください。
展覧会の詳細はこちら>>

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