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【名画を巡る30日】『花瓶の花』―世界初「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」へようこそ2

名画を巡る30日 200年近い歴史を誇るロンドン・ナショナル・ギャラリーが所蔵する、珠玉の名画61点が初来日しています。東京では10月18日まで、そして11月3日より大阪で開催される、世界で初めての「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」から、厳選した30枚の名画を、毎日ご紹介いたします。パリ在住の展覧会プロデューサー・今津京子さんに、知られざる名画の秘密を教えていただきましょう。一覧はこちら>>

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ゴーガン『花瓶の花』

【名画を巡る30日】『花瓶の花』―世界初「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」へようこそ2
ポール・ゴーガン《花瓶の花》1896年 油彩・カンヴァス ©The National Gallery, London. Bought, 1918

ゴッホと並んでゴーガンもまた、ドラマチックな、女性の目線からするとかなり身勝手な人生を送りました。サマセット・モームが書いた『月と6ペンス』という小説のモデルになったことでも知られていますが、株式仲買人という安定した職業を捨てて画家になり、制作のための“楽園”を求めて家族を残してタヒチに渡り、最後は離れ小島で息を引き取ります。19世紀の画家の中で移動距離はナンバーワンでしょう。この花の絵は晩年タヒチで描かれました。貧困や病気に悩まされていたそうですが、どこか夢の中のような空間に感じられます。

実はこの作品は、画家ドガが所有していたもの。ドガはゴーガンなど同時代の印象派作家の作品のほか、尊敬する新古典主義を代表する画家ドミニク・アングルの作品などを多数収集。没後、オークションにかけられた際にその一部をロンドン・ナショナル・ギャラリーが購入しました。本展に出品されているアングルの作品「アンジェリカを救うルッジェーロ」もドガコレクションからのものです。


今津京子/Kyoko Imazu


写真/小野祐次
展覧会プロデューサー。パリをベースに、今回の「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」、「モネ展」(2015年)、「オルセー美術館展」(2014年)など、30数年にわたり数十の大型展覧会の企画に携わる。

日仏英の3か国語を操り、美術、ファッションなどの分野でジャーナリストとしても活動。音楽、演劇、料理、アンティークなどアール・ド・ヴィーヴルをこよなく愛する。

『ロンドン・ナショナル・ギャラリー展』


写真提供/読売新聞社
約200年の歴史を誇るロンドン・ナショナル・ギャラリーが、初めて館外で大規模な所蔵作品展を開催。61作品すべてが初来日となる。英国とヨーロッパ大陸の交流という視点で、ルネサンスからポスト印象派までの西洋絵画史を辿る。

東京会場:国立西洋美術館
~2020年10月18日(日)
月曜休館(8月10日、9月21日は開館)、9月23日休館
一般1700円
お問い合わせ:03(5777)8600(ハローダイヤル)

大阪会場:国立国際美術館
2020年11月3日(火・祝)~2021年1月31日(日)
11月16日、11月24日、11月30日、12月14日、12月30日~1月2日、1月18日休館※休館日は変更になる場合があります
一般1700円
お問い合わせ:06(6447)4680(国立国際美術館代表)
※東京会場は日時指定制となります。国立西洋美術館では入場券の販売はありません。詳しい入館方法や最新情報は展覧会公式サイトでお確かめください。
展覧会の詳細はこちら>>

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