アート・カルチャー・ホビー

薫風が運ぶ大地の声「薫風自南来」【心を整える言葉・8月】文/川野泰周

薫風自南来(くんぷうじなんらい)

薫風自南来

大自然が届ける未来へのメッセージ

文/川野泰周(林香寺住職・精神科医)

暑さ厳しき夏の盛り、野山を駆け巡り軒下を吹き抜ける一陣の涼風は、どれほど心地良いものだったでしょうか。

僧堂(修行道場)で暮らしていた頃、汗だくになって畑を耕したあとに蛇口から飲んだ水の美味しさは、どんな高級な煎茶にも勝るものでした。

現代ではエアコンが作り出す「ちょうど良い空気」の中で過ごすことができますが、そんな便利な道具を動かすために排出された気体が、地球をますます暑くて住みにくい星にしつつあります。

薫風が運ぶ大地の声に、森羅万象の歌に、耳を傾ける時が来たのかもしれません。

『家庭画報』2020年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

Ranking今週の人気記事 ベスト5

家庭画報 最新号

2020年10月号 9月1日発売

福澤諭吉のすすめ

一部地域は輸送の関係で発売が遅れる可能性があります。

© SEKAI BUNKA PUBLISHING INC. All rights reserved.

Loading