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心をリフレッシュして元気を与えてくれる、素敵な小説2選

おうちで免疫アップ 人は心身がゆったりと落ち着き、楽しい気持ちになると、副交感神経の働きにより免疫力が高まるといわれています。心がときめく人のインタビュー、心がじんわりと温かくなる本と音楽など、家庭画報のナビゲーターがとっておきの情報を選んでくれました。前回の記事はこちら>>

よい小説を読んで免疫力アップ

良質な作品に触れ、満足感や心地よい読了感に包まれる時間は私たちにパワーや幸せを与えてくれます。今回は心をリフレッシュして元気を与えてくれる、素敵な小説をご紹介します。

『なずな』

『なずな』

堀江敏幸 著/集英社文庫 740円

堀江敏幸さんの『なずな』は、地元紙の記者で40代独身の私がのっぴきならない事情から預かることになった、生後2か月の赤ん坊なずなとの、かけがえのない日々を描いた長編小説。

ミルクをあげた後のげっぷや便の色、初めて聞いた泣き声以外の声に一喜一憂しながら、ジンゴロ先生をはじめ、周囲の手を借りて、なずなを育てる私。

なずなのおかげで人とつながり、世界が広がってゆく私の日常や赤ん坊の成長を描くやわらかな筆致が、読んでいて心地よい。

『センセイの鞄』

『センセイの鞄』

川上弘美 著/文春文庫 620円

駅前の一杯飲み屋で十数年ぶりに再会した高校時代のセンセイと一献傾けるようになったツキコさん。

肴の好み、人との間合いの取り方などに、自分のそれと近いものを感じているセンセイと、ツキコさんはキノコ狩や花見に出かけてゆく。

センセイには常に節度があったものの、互いを想う心はふたりの距離を徐々に近づけてゆき……。

年の差を超えた交流が深まってゆくさま、その気配が、余白のある文章から伝わる『センセイの鞄』は、川上弘美さんの代表作の一つ。

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『家庭画報』2020年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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