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京都の歴史ある寺院へ“現代の襖絵”に会いに行く

2020.03.11

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“静寂”を味わえる、とっておきの場所へ「秘密の京都」 第11回(全12回) 多くの観光客で賑わう街の喧騒から逃れ、静かに、心豊かに古都の魅力を堪能できる。そんなとっておきの場所が、京都にはまだたくさんあります。非公開の寺院で特別な体験をし、地元のかたが愛する名店の味に舌鼓を打ち、美の新名所で心を潤す......。この春、“秘密の京都”があなたの訪れを待っています。前回の記事はこちら>>

“現代の襖絵”に会いに行く


歴史ある寺院に新風を吹き込む現代作家たち。未来には“古典”となるかもしれぬ、“今”を映した襖絵に会いに行きませんか。

隨心院×だるま商店 作
【極彩色 梅匂小町絵図】


襖


襖絵は左から「生誕の図」、「饗宴の図」、「伝承の図」、「夢幻の図」。秋田での誕生から華やかな宮仕え、宮中を退いたのちの小野での暮らし、諸国放浪に出た晩年と、謎に満ちた生涯を表現。〝百夜通い〟の深草少将、文張地蔵など美しく描かれた伝説の数々を見つけたい。拝観者の希望から撮影可能になったそう。

“絶世の美女”と称えられた平安時代の歌人、小野小町が晩年を過ごしたと伝えられる山科の地。991年に創建された真言宗善通寺派大本山隨心院は、小町ゆかりの寺として知られる古刹です。

必見は表書院「能の間」を鮮やかに彩る襖絵《極彩色梅匂小町絵図(ごくさいしきうめいろこまちえず)》。

2009年、絵描きユニット、だるま商店により制作されました。基調をなす薄紅色は、春に境内を彩る紅梅に由来する“はねず色”。

4枚の襖絵には、小野小町の生涯と数々の伝説の情景が、CGを使って驚くべき細かさで描き込まれています。

襖絵の概念を超える極彩色の世界に浸りながら、数奇な物語をじっくりと読み解く楽しさがあります。

「世界三大美女とされる楊貴妃、クレオパトラも描かれているのに最近気づきました。奥深いです」
──隨心院 書記 小野翔現さん


隨心院
住所:京都市山科区小野御霊町35
TEL:075(571)0025
拝観日:通年拝観可能(行事等で休止の場合あり)
拝観時間:9時~16時
URL:http://www.zuishinin.or.jp/
小町が受け取った1000通の恋文を納めたとされる文塚や「化粧井戸」など伝説の美女にまつわる史跡も。
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