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【現代アートは語る】3月 野口哲哉《CHEAP WINGS》翼は何のためにある?

武士の心よりも人の心

武士

《CHEAP WINGS》2019年 作=野口哲哉 サイズ=高さ60.5センチ 所蔵=森記念秋水美術館

選・文/住谷晃一郎(美術評論家)

「翼は現実から逃避するための小道具であってはならない。鳥も蝙こう蝠もりも、その羽で現実をたくましく生きているのだから。子どもの頃みたいに、段ボール製の"チープ・ウィング"で現実世界を駆け回ろう」と作者は述べている。

武士

野口哲哉は樹脂などを用いて人間の彫刻作品を制作している。

特徴的なのは全ての人物が甲冑姿であること。

その人々が所在なく佇んでいたり、頭を抱えて苦悩しているかと思えば、シャネルのロゴの入った鎧を身に着けたり、ヘッドフォンに聞き入っていたりする。

武士

戦国武将と現代人の間に垣根を作らない。皮肉とユーモアが響き合う中で、ドキュメンタルな人間の姿が浮かび上がってくる。

武士

取材協力=ギャラリー玉英

『家庭画報』2020年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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