アート・カルチャー・ホビー

開高健の文章をユトリロの絵で彩る『開高健のパリ』

〔今月の本〕

『開高健のパリ』

『開高健のパリ』
開高 健 著/集英社 2000円

「若きの日に旅をせずば、老いての日に何をか語る」。このことばをたびたび揮毫したように、旅する作家として知られ、自身の異国体験を作品化してきた開高 健。

本書は少年時代から日本脱出を望んでいた作家が初めて訪問して以来、特別な場所として再訪を重ねたパリをめぐるエッセイと、画家ユトリロについての評論と解説からなる画文集。

“人嫌い”という点では共通しつつ、人から離れられない作家が画家の絵を語るときの鋭利な視点、その健啖ぶりがうかがえるムール貝やエスカルゴ、白ぶどう酒と焼栗を描写する文章、1961年8月、サルトルとの面会を目的としたパリ滞在時の様子を記したエッセイなどから、当時の気配が伝わってくる。

表示価格はすべて税抜きです。

『家庭画報』2019年12月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

Ranking今週の人気記事 ベスト5

家庭画報 最新号

2020年10月号 9月1日発売

福澤諭吉のすすめ

一部地域は輸送の関係で発売が遅れる可能性があります。

© SEKAI BUNKA PUBLISHING INC. All rights reserved.

Loading