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今年で47回目!加藤登紀子さんの歌とお酒に酔う極上時間「ほろ酔いコンサート」

2019.11.25

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〔今月の音楽〕

『加藤登紀子 ほろ酔いコンサート2019 』


『加藤登紀子 ほろ酔いコンサート2019 』

加藤登紀子(かとう ときこ)
1943年、ハルビン市出身。65年、東京大学在学中に歌手デビュー。以降「 知床旅情」をはじめとする多くのヒット曲と80枚以上のアルバムを生み出し、国内外の各地でコンサートを行う。



加藤登紀子さんの歌をお酒と一緒に楽しめるコンサートが、今年も開催される。観客のみならず、加藤さんも一杯やりながら歌う『ほろ酔いコンサート』だ。

「知床旅情」が大ヒットした1971年に、国民的歌手になることへのアンチテーゼのように、日劇ミュージックホールで夜の10時から開いた振舞い酒付きのコンサートがそもそもの始まり。

以来、年末恒例の人気企画となり、今年で47回目だ。“何があっても『ほろ酔い』だけは”と心待ちにしているファンも多い。

「ステージで飲むお酒は格別。不思議と歌詞だけは間違えないんですよ」と笑う加藤さん。

10月にデビュー55周年を迎えた今年は、思い出と感謝を胸に、これまで出会ってきたアーティストとの縁についても話しながら、懐かしい歌をたくさん歌いたいという。

「2年くらい前の『ほろ酔いコンサート』で、客席に向かって“これまで1回も欠かさず来ているお客さんはいますか?”と聞いたら、手を挙げたかたが結構いらして、びっくりしたと同時に嬉しくて。

一緒に時代を生きてきた同世代の皆さんへの思いも伝えたいですし、後の世代の人たちには、それぞれの時代に生きた人たちの思いが込められた歌を、ちゃんと受け渡していきたいですね。それもまた、私の歌手としての大きな役割かなと感じています」

50歳を過ぎてから体づくりに取り組み、声や歌が変わってきたことに新たな面白さを感じるようになったという加藤さん。

「嫌なことも多いけれど、世界は、時代は、いつも面白いですよ」。そう話す声も表情も潑剌としている。

今年2019年9月の台風では、同じく歌手の次女Yaeさんと運営している、亡夫が遺した鴨川の農場も被害を受けたが、「地域とのつながりがより密接になりました。ここからが新しいスタートです」とポジティブだ。

「私は戦争のさなかに生まれた人間。最悪の年に生まれたからか、常に奮起してきたようなところはあると思います。歌手として半世紀以上生きてきた者として、これからもいろいろなことを歌で伝えていきたいですね」

『加藤登紀子 ほろ酔いコンサート2019 』

『加藤登紀子 ほろ酔いコンサート2019 』
横浜関内ホール
2019年12月15日 16時~
ヒューリックホール東京
2019年12月28日 17時~・29日 15時~
全席指定7000円(お酒付き)ほか
トキコ・プランニング:03(3352)3875

11月16日に浪漫座(佐賀)、17日に電気ビルみらいホール(福岡)、12月1日に梅田芸術劇場(大阪)、6日にミュージックタウン音市場(沖縄)、17日にロームシアター京都 サウスホール、24日に御園座(愛知)公演あり。
コンサート情報はこちら>>
表示価格はすべて税込みです。
取材・構成・文/岡﨑 香 撮影/小澤正朗

『家庭画報』2019年12月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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