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千 宗屋さんが興福寺中金堂(ちゅうこんどう)献茶式で使用した 茶道具が初公開中

2019.11.14

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興福寺中金堂落慶法要献茶道具一式 撮影/渞 忠之

名古屋・古川美術館
分館 爲三郎(ためさぶろう)記念館にて
千 宗屋好み 興福寺中金堂献茶道具初お披露目


2018年10月、約300年ぶりに再建された奈良・興福寺の中金堂で5日間にわたり営まれた落慶法要にて、献茶を奉じた武者小路千家 家元後嗣 千 宗屋さん。5日間連続での献茶は、前代未聞のことだったといいます。その様子は、家庭画報本誌2019年5月号にも掲載されています。



家庭画報2019年5月号に掲載された興福寺中金堂落慶法要献茶式の様子 撮影/小野祐次

天平の文化空間の再興という巨大プロジェクトに際し、多川俊映 興福寺前貫首(かんす)から、興福寺が創建された“天平時代のお茶”を考えてほしいとの言葉を請けて、千さんは、現代の作家とともに新たな茶道具づくりに挑みました。

千さんがその腕とセンスを信頼し、道具づくりを託した作家は、塗師の赤木明登さん、焼物師の加藤亮太郎さん、指物師の佃 眞吾さん、焼物師の津田清和さん、金物師の長谷川清吉さんの5名。彼らが命を与えた道具は千さんによる落慶法要献茶式を見事に彩り、その後、興福寺に献納されました。

これらの茶道具が、名古屋の古川美術館分館、爲三郎記念館にて開催中の「爲三郎記念館 特別展 茶-祈りと楽しみ」にて、初お披露目中です(12月8日(日)まで)。現代の作家が遥かな天平時代へと思いを馳せて作り上げ、興福寺中金堂落慶法要献茶式という歴史的な役割を果たし、千 宗屋好みとして未来に伝えられる貴重な茶道具を間近に拝見できる絶好の機会です。

展覧会では、これに加えて、武者小路千家 官休庵のお茶道具や、上記5名の作家の代表作なども併せて展示されています。関連イベントとして、12月1日(日)には、千さんの特別講演会も開催されます(要予約)。

会場は、明治の大実業家で、自身のコレクションを展示する古川美術館の初代館長・古川爲三郎の私邸として1934年(昭和9)に建てられた「爲春亭(いしゅんてい)」。現在、爲三郎記念館として公開されている美しい数寄屋造りのこの空間で、千さんのプロデュースによる現代の茶の湯の世界に心ゆくまで浸ることができるでしょう。


興福寺中金堂落慶法要献茶式より 撮影/渞 忠之

展覧会概要

「爲三郎記念館 特別展 茶-祈りと楽しみ」
千 宗屋好み 興福寺中金堂献茶道具初公開


会場:爲三郎記念館(古川美術館 分館)
愛知県名古屋市千種区池下町2-50
Tel. 052-763-1991
開催日:2019年12月8日(日)まで
休館日:月曜(ただし11月4日(月・振替休日)は開館、翌5日休館)
開館時間:10時〜17時(入館は16時30分まで)
入館料:大人1000円(古川美術館・爲三郎記念館2館共通)
ギャラリートーク:11月8日(金)、12月4日(水) 各日15時~ 参加費無料(入館券必要)




関連イベント

千 宗屋特別講演会
「もしも天平に茶の湯があったなら」〜興福寺中金堂落慶法要献茶式を振り返って〜

要予約
日時:12月1日(日) 15時〜16時30分
定員:180名
参加費:1000円(別途入館券が必要)
会場:ルブラ王山(古川美術館から徒歩5分)
申し込み:古川美術館 電話052-763-1991(開館日の10時〜17時受け付け)
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