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美内すずえさんが“幻の名作”を舞台に!2大女優競演の新作オペラは、リアル『ガラスの仮面』

製作秘話を原作者の美内すずえさんにうかがいました!

「オペラのために書き下ろした『紅天女』の脚本は、原作ファンにも新鮮な展開です。なによりも、原作に入れていない結末を書きました!」と語る美内すずえさん。

2人の女優はまるでマヤと亜弓! どちらがマヤでどちらが亜弓か、観てのお楽しみに

累計5000万部を超える国民的漫画『ガラスの仮面』は、“平凡な少女”北島マヤと“サラブレッド”姫川亜弓が、永遠のライバルとして演劇界で競い成長していく物語。作中“幻の名作”として描かれる『紅天女』の主役の座をどちらが勝ち取るか、単行本は佳境を迎えています。

2020年1月、『紅天女』が新作オペラとして、Bunkamura オーチャードホールにて上演されます。脚本・監修を担当する原作『ガラスの仮面』の作者・美内すずえさんに、見所をうかがいました。

「『オペラ 紅天女』は、ダブルキャストで5日間上演します。2018年に行われたオーディションにも立ち会いましたが、どの方もすばらしく、殊に主役に選ばれた小林沙羅さんと笠松はるさんは圧倒的でした。5日間連続上演ということで、A・B2チームが交代で演じることになったのですが、オペラ界、ミュージカル界を代表する2人は、まるでマヤと亜弓のようで、奇しくも『ガラスの仮面』の女優対決が現実のものとなりそうです。2人並んだ姿がリアル『ガラスの仮面』だと、演劇界でも今から話題なのです。どちらがマヤで、どちらが亜弓か、両方観ていただくと面白いと思います(笑)。どうぞ観て感じて、楽しんでください」

主役の阿古夜×紅天女を演じるのは、オペラ界で活躍する小林沙羅さんとミュージカル界で人気の笠松はるさん。仏師・一真には、ロッシーニ作品で知られる山本康寛さん、イタリア声楽コンコルソ・シエナ大賞受賞の海道弘昭さん、他全役にオーディションを勝ち抜いた実力派キャストが揃いました。

阿古夜×紅天女役は小林沙羅さん(左)と笠松はるさん(右)のダブルキャスト。オペラ界、ミュージカル界で活躍する2人の競演が話題を呼んでいます。

『ガラスの仮面』では入れなかった『紅天女』の結末を、きっちり描きました!

オペラの脚本は美内すずえさんが書き下ろしています。

「漫画にはないエピソードをかなり書き込んだために、最初に上がった台本は、そのまま上演すると6時間位かかる内容になりました(笑)。『紅天女』は、南北朝時代を舞台とした千年の梅の木の精・阿古夜と仏師・一真との恋物語です。漫画は阿古夜を演じる月影千草の一人語りの形をとっていますが、オペラではエピソードが重層的に展開します。漫画に入らなかった、楠木正成の息子・正儀と伊賀の局夫婦の掛け合いなどに筆が乗って面白い内容になったのですが、泣く泣く削りました(笑)」

物語を熟知している漫画ファンにも新鮮な内容となっています。

「単行本『ガラスの仮面』40巻では、敢えて結末を入れませんでした。“幻の名作”となっていた『紅天女』を、伝説の女優・月影千草が病をおして演じるくだりです。紅天女(女神)の化身である阿古夜と、人間・一真との対決。緊迫した場面は問いを投げかけて終わりますが、オペラではきっちり結末を描きました! 『紅天女』のテーマである自然と人間との迫力ある対話を、是非ご覧ください」

全役にオーディションを勝ち抜いた実力派が揃いました。5日間連続で上演することも、オペラの世界では大いなる挑戦とか。

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