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繊細な音を身近に届ける 村治奏一さん初のサロンコンサート

2019.09.09

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村治奏一
むらじ そういち/1982年、東京都出身。4歳でクラシックギターを学び始め、米国留学を経て2003年に『シャコンヌ』でアルバムデビュー。自身の演奏活動のほか、作曲や国内外のオーケストラとの共演など幅広く活躍中。

「クラシックギターのよさは、どこにでも持ち運んで聴いてもらえるところであり、弱音なので間近で聴いても威圧感がないところ。指先でじかに弦をはじいて鳴らす、その柔らかで繊細で、微妙に変わる音色を、音楽ホールよりも手軽に身近に楽しんでもらえたら」

そう話すクラシックギタリストの村治奏一さん。


9月に自身初のサロンコンサートを開催する。会場はビルの2階にある小スペース。卓越した技術に裏打ちされた豊かで心に沁みる演奏が、おいしいコーヒー&お菓子とともに五感で味わえる贅沢な企画だ。

「19世紀には主にサロンで演奏されていたギター。そこに立ち戻ることで、ホールでは響きにかき消されてしまう繊細な音まで感じてもらえると思います。普段はアンコールで演奏するような定番曲を中心とした1時間程度のプログラムです。非日常のひとときを、気軽に味わいに来てください」

ギター教室を営む家に生まれ、「好き嫌い以前に生活の中にギターがあった」という奏一さん。同じくギタリストの姉・村治佳織さんの背中を追いかけ、コンクール入賞やプロデビューを目指していた頃はよかったものの、自分は何のためにギターを弾くのか?と思い悩んだ時期もあったそう。

しかし練習を重ね、演奏や創作をするうちに、ギターは自己を表現するツールなのだと実感。「それからは自由になってきました」との言葉どおり、自ら録音した演奏を自身の公式サイトで無料公開したり、各地の小学校で演奏するなど、その活動の幅は広がっている。

「11月には『夜クラシックVol.23』という演奏会で、バンドネオンの三浦一馬くん、ジャズピアノの細川千尋さん、弦楽五重奏、パーカッション、僕という珍しい編成で、映画音楽やクラシック曲などを90分に凝縮してお届けします。もちろん今後も音楽ホールでの公演と並行して、サロンやギャラリーでも演奏していくつもりです。日本の作曲家やギター制作者とともに日本人ならではの音色を探しながら、日本人が奏でるクラシックギターというものも追求していきたいですね」

『 村治奏一 玉響(たまゆら)のひととき』



2019年9月15日(日)13時~・17時~
サロン・ド・東京
全席自由5000円(コーヒーとお菓子付き)
●お問い合わせ
テレビマンユニオン
TEL:03(6418)8617

※『 夜クラシックVol.23』は文京シビックホール 大ホールにて、2019年11月8日19時30分より開催。
表示価格はすべて税込みです。
取材・構成・文/岡﨑 香 撮影/増田 慶
『家庭画報』2019年10月号掲載。この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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