アート・カルチャー・ホビー
2019/06/24
《牡丹花(墨牡丹)》1934(昭和9)年 紙本・墨画彩色 山種美術館蔵 通期展示
2009年に渋谷区広尾に移転オープンしてから10年目となる山種美術館。
これを記念して、同館の「顔」ともいうべき速水御舟(はやみ ぎょしゅう)コレクション全120点を前後期に分けて紹介する。
ともに重要文化財である《名樹散椿》(前期のみ)と《炎舞》ほか多様な作品を通じて、初期から渡欧を挟み、1935年に40歳の若さで早世するまでの画業をたどる。
晩年の《牡丹花(墨牡丹)》は、紙の性質と墨の滲みの効果を生かした繊細な美しさが際立つ名品だ。新しい画風に挑み続けたひたむきな心も伝わってくるだろう。
山種美術館
2019年6月8日~8月4日
休館日:月曜、7月16日(7月15日は開館)
入館料:一般1200円
ハローダイヤル:03(5777)8600
URL:http://www.yamatane-museum.jp/
2019年7月7日まで前期、7月9日から後期。一部展示替え
表示価格はすべて税込みです。
「家庭画報」2019年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
© SEKAI BUNKA PUBLISHING INC. All rights reserved.
Loading