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4年半を経て描かれたホッサルとミラルの物語 上橋菜穂子さん『鹿の王 水底の橋』

2019.06.05

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今月の本

上橋菜穂子さん

上橋菜穂子(うえはし なほこ)
1962年、東京都出身。作家。NHK大河ファンタジー『精霊の守り人』など多くの作品が映像化されている。近著に「守り人」シリーズ6年ぶりの最新作『風と行く者』など。


「人の生死を考えるとき、正しい選択は一つしかないと思い込み、何かを絶対視するのはどこか危ういことではないかという気がしていて......。


この物語で描いた“清心教(せいしんきょう)、オタワル、花部(かべ)”という3つの医術には、それぞれの考え方や治療法がありますが、どの医術にも正しさと、そうでない部分があって、それが同時に見えてくる、そういう視点を大切にしたいと思っていました」と話す上橋菜穂子さん。

3つの医術の対立と、その背後にある強大な帝国の次期皇帝選びを描きつつ、社会によって異なる倫理について読み手に問いを投げかける─

2015年の本屋大賞受賞作『鹿の王』以来、4年半ぶりとなる新作『鹿の王 水底の橋』について、“今回は、この間、自分に起きた劇的な変化やその経験を、書きながら辿った気がします”という上橋さん。その変化とは、母上を肺がんで亡くしたことだった。

「母を見送るまでの2年間は、頭のなかに物語の欠片もない状態でした。この間、多くのお医者さんにお会いし、医学の本を読んでいた私が次にどんな物語を書けるかと、リハビリのつもりで考えているときにふと思い浮かんだのが、春風が心地よいのに、ホッサルが苛々している光景だったんです(笑)」
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