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佐藤亜紀さんの最新刊、18世紀のベルギーを舞台にした『喜べ、幸いなる魂よ』

2022.06.08

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〔今月の本/18世紀のフランドル地方へ〕

『喜べ、幸いなる魂よ』


『喜べ、幸いなる魂よ』

装画/綿引明浩 装丁/國枝達也

佐藤亜紀 著/KADOKAWA


18世紀のベルギー、フランドル地方の小都市、シント・ヨリスの商家で一緒に育てられた、双子のヤネケとテオと、里子のヤンの物語。

ヤネケは、ヤンの子どもを産み落とすと、生涯単身を選んだ半聖半俗の女性たちが集団生活を送る「ベギン会」に移り住む。

女性の名前では本の出版など望むべくもなかった時代、ヤネケはヤンの名前で経済学などの独自の研究を発表し始める。

当時のフランドル地方と「ベギン会」について説明した、巻末の著者による「覚書」に最初に目を通してから読み進めると、より物語への理解が深まる。

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『家庭画報』2022年6月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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