辻井伸行 森の音楽会（前編） 2021年9月、野外を含む多様な会場を舞台に、新しい音楽祭「富士山河口湖ピアノフェスティバル」が産声をあげました。世界で活躍中の辻井伸行さんをピアニスト・イン・レジデンスに迎え、雄大な自然と多彩な音楽に満ち溢れた4日間。その様子をリポートします。記事の最後で、2022年9月に予定されている
第2回開催情報もお届けします。
自然と呼応するように、ラヴェル「水の戯れ」やドビュッシー「月の光」などを演奏した辻井さん。「鳥の声を聞き、風にあたりながらピアノを弾くのは新鮮で楽しかったです」。世界遺産を望む地でピアノフェスティバルに挑戦
2021年9月、美しい富士山麓にある富士河口湖町で、「第1回富士山河口湖ピアノフェスティバル」が幕を開けました。
ピアニスト・イン・レジデンスとして中心的に全体の演奏企画に携わったのは、辻井伸行さん。
辻井伸行（つじい・のぶゆき）1988年東京生まれ。10歳でオーケストラと共演してデビューを飾る。2009年ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールで日本人として初優勝後、国内外のリサイタルやオーケストラ共演で成功を収めている。エイベックス・クラシックスよりCDを継続的に発表し、2度の日本ゴールドディスク大賞受賞。作曲家としても注目され、映画『神様のカルテ』で第21回日本映画批評家大賞映画音楽アーティスト賞を受賞。（※辻井伸行さんの「辻」は、正式には点が一つのしんにょうです。）
