アート・カルチャー・ホビー

全身でアートと自然を感じる、癒やしの絶景美術館「DIC川村記念美術館」

癒やしの絶景美術館 第4回(全12回) 非日常感を味わいながら、心を癒やし、明日への活力をチャージする場所として美術館を楽しんでいるかたも多いことでしょう。展示作品はもちろんのこと、そのロケーションや建物も一体となってアートを堪能でき、心癒やされる美術館を全国各地で探しました。前回の記事はこちら>>

[千葉・佐倉]DIC川村記念美術館

広大な森と池。ゆったりとアートと語らう時間

[千葉・佐倉]DIC川村記念美術館

仄暗い「ロスコ・ルーム」から階段を上がった正面に位置する「トゥオンブリー・ルーム」。自然光が差し込む真っ白な空間で季節や時間帯によって、変化する光が楽しめる。アメリカの芸術家、サイ・トゥオンブリーの絵や彫刻のみを展示している。

大自然との調和を堪能するランドスケープミュージアム

傑出した「景観」が持つ土地のパワーを、余すところなく生かした美術館をご紹介します。単なる風景美とは一線を画し、芸術と自然が織りなす美しい関係に心が躍ります。

光と影が織りなす美の空間で楽しむ多彩なコレクション

[千葉・佐倉]DIC川村記念美術館

【全身でアートと自然を感じる】20世紀を代表するイギリスの彫刻家・ヘンリー・ムーアの大型彫刻「ブロンズの形態」が設置された芝生の広場。自然の中、アートを身近に感じられる。庭園は入館せずとも入れるので、休日をゆっくり過ごすことができる贅沢な穴場スポット。

広大な森や池があり季節ごとの景色が見事な庭園に佇む「DIC川村記念美術館」。

建築家・海老原一郎の理想を詰め込んだ建築空間の中、バロック期のレンブラントから、印象派やピカソなどを含む近現代の多彩なコレクションが楽しめます。現代アートの分野では、戦後のアメリカ美術を代表するフランク・ステラやジョゼフ・コーネルなどの作品を多数所蔵し、その数は日本最大規模を誇ります。

[千葉・佐倉]DIC川村記念美術館

大きな池を囲む3万坪の庭園は、野生の草花や多くの野鳥・昆虫が生息する里山を残しながら、桜やツツジなど観賞用の樹木も植えて、整備したもの。四季折々の自然美を楽しみながら散策できる。

11ある展示室は、作品に合わせた空間設計で、採光を工夫。さらに「ロスコ・ルーム」と呼ばれる、世界に4か所しかないマーク・ロスコの作品だけで構成される展示室があり、見逃せません。そこに入るまでに気分を切り替えるための通路を設けるなど、作品がより豊かに感じられる仕掛けが随所に施されています。

この秋注目したいのは、公共建築を包むなど、壮大なプロジェクトで知られるクリストとジャンヌ=クロードの展示です。実際にパリ凱旋門を包む企画が2021年9月に行われる予定。歴史的な作品が実現するこの時期に、タイムリーな展示を鑑賞することができます。

[千葉・佐倉]DIC川村記念美術館

夫妻で活動していたクリストとジャンヌ=クロードのコレクション展を開催中。右は凱旋門を布で包むプロジェクトの完成イメージ作品。1962年から構想され、2021年9月に実現する予定。左はニューヨークのホイットニー美術館を包む計画をコラージュで表した作品。これは実現には至らなかったが、世界各地で非日常的な景色を生み出すことに情熱を傾けた。右・クリスト「包まれた公共建築(プロジェクト)[パリの凱旋門]」1968年 DIC 川村記念美術館 ©ADAGP, Paris & JASPAR,Tokyo,2021 G2570 左・クリスト「包まれたホイットニー美術館(ニューヨークのためのプロジェクト)」1971年 DIC 川村記念美術館 ©ADAGP,Paris & JASPAR, Tokyo,2021 G2533

 

[千葉・佐倉]DIC川村記念美術館

右・庭を眺めながら立礼席でいただく当館限定の生菓子「光の華」と抹茶のセット700円。左・イタリア料理レストラン「ベルヴェデーレ」では地元産野菜たっぷりの、繊細かつ豊かな味わいの料理がいただける。旬ごとの食材で作られるランチコース1700円~。

下のフォトギャラリーから詳しくご覧ください。

Information

DIC川村記念美術館

千葉県佐倉市坂戸631

入園料 一般1000円 展示内容により変わる。
TEL 050(5541)8600
営業時間 10時30分~16時 予約制。
定休日 月曜(祝日の場合は翌日振替)、展示替え期間、年末年始
  • オンラインチケット販売サイトhttps://www.e-tix.jp/kawamura-dic/にて予約。予約可能時間は10時30分~15時30分入館の間で30分刻み。入れ替え制ではない。

    ●2021年10月3日まで「コレクションViewpoint クリストとジャンヌ=クロード-包む、覆う、積み上げる」展を開催中。

各美術館の開館時間、休館日、展示期間、展示内容等は変更になる場合がございます。お出かけ前に美術館の公式ホームページ等をご確認ください。

撮影/小林廉宜 取材・文/平山亜紀

『家庭画報』2021年10月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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