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“時代”を撮影してきた写真家・篠山紀信さん初の回顧展。東京都写真美術館で開催

2021.07.05

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〔今月の美術〕
『新・晴れた日 篠山紀信』

篠山紀信さん

Photo by Yoshiki Nakano

家庭画報本誌と写真家・篠山紀信氏との縁は深い。1977年から26年間にわたり、数々の名女優を撮影した氏の写真が表紙を飾った。


また1986年には4台の大判カメラを使った超パノラマ写真技法“シノラマ”による「シノラマニッポン」を連載。現在も「続・中村七之助の真情」をはじめ、歌舞伎の特集などを手がけている。

《THE LAST SHOW》

《THE LAST SHOW》2010年

「僕は現役の写真家ですから、回顧展を行うことに迷いもありました。でも、雑誌などの紙媒体での写真表現が最もパワフルだったこれまでの60年間に写真を全うした一人の写真家として、元気なうちに一度振り返ってみようと思いました」と篠山氏。

116点の作品は、風景から建築、舞台、ヌードまで多岐にわたる。

「動物や人、物などを専門的に撮影する写真家が多くいらっしゃいますが、僕の専門は“時代”。時代が生んださまざまなことに対して、僕なりの感覚と技法で写真にしてきました」。

晴れた日

《晴れた日》1974年 東京都写真美術館蔵

《ATOKATA》

《ATOKATA》2011-2018年

会場では、氏自身による“ハンドアウト(解説書)”が配られる。

「僕がなぜこの被写体を選び、この技法で撮影したのか、いわばネタバラシをしています。写真を見ながら読むと面白いですよ。同時に、その頃のご自身を振り返ることにもなるでしょう。『家庭画報』は僕にとって特別な雑誌。多くの情報が求められる今でも、僕がとらえた“七之助の、この一瞬”をページいっぱいに掲載し、読者もそれを受け止めてくれている。これはすごいことです。そんな皆さまに、ぜひ見ていただきたいですね」

『新・晴れた日 篠山紀信』

東京都写真美術館
〜2021年8月15日まで
休館日:月曜
入館料:共通チケット一般1200円 第1部(3階展示室)、第2部(2階展示室)のみは一般700円
TEL:03(3280)0099
URL:https://topmuseum.jp
※日時予約制
表示価格はすべて税込みです。
構成・文/安藤菜穂子

『家庭画報』2021年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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