学ぶ

今を生きる。自らの心のともしびを目印に「自灯明」【心を整える言葉・11月】文/川野泰周

自灯明(じとうみょう)

自灯明

今を生きる。自らの心のともしびを目印に

文/川野泰周(林香寺住職・精神科医)

高校時代の私は、夕刻になると自転車に乗って近くの防波堤を訪れ、巡視船の光を眺めていました。

暮れなずむ横浜の港町を背景に、ほの明るい灯火が往来する姿が美しく映りました。この光の共演、船の上からは決して見えません。

まっすぐ歩くために、私たちは外の世界に目印を求めるのです。でも、その目印が多すぎたら……。

雑音にまみれて少しだけ疲れたなら、立ち止まってひと呼吸して下さい。そして自分の胸に手を当て、そっと問いかけるのです。

── この船で、私はどこへ向かうのだろう?

『家庭画報』2020年11月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

家庭画報 最新号

2021年1月号 12月1日発売

しあわせ満ちる開運の地へ

一部地域は輸送の関係で発売が遅れる可能性があります。

© SEKAI BUNKA PUBLISHING INC. All rights reserved.

Loading