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“当たり前”の幸せ「知足者富」【心を整える言葉・3月】文/川野泰周

知足者富(足るを知る者は富む)

足るを知る者は富む

旅立ちの季節。
こうして出会えた喜びに、この世に生かされているという奇跡に、感謝!

文/川野泰周(林香寺住職・精神科医)

2018年、広島大学の研究グループは、「自分の体験を大切に味わい、その経験に批判的にならない」傾向を持つ人は、年収の大小に関わらず幸せを感じる能力が高いことを明らかにしました。

私たちは日頃、風邪をひいて咳が止まらなかったり、鼻が詰まって苦しかったりする時にしか、息ができることの有難みを感じることができません。

呼吸をするたびに出入りする息。歩くたびに地を踏みしめる足の裏。ご飯ひと粒の甘み。当たり前に起こる感覚に、ひととき心を向けてみませんか。

すぐ近くにあるものが、ずっと前から1番明るく輝いていたことに気づくかもしれません。

「知足者富」。2000年以上も前、中国の思想家はこの言葉に何を託したのでしょうか。

『家庭画報』2020年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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