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“雑草生態学者”小林浩幸さんが紹介する健気な草花たち。連載第1回は「コハコベ」

1月・コハコベ

写真/小林浩幸

写真/小林浩幸

冬空にもたくましく

選・文=小林浩幸(雑草生態学者)

ナデシコのなかまで、麦畑には普通に見られる冬雑草だが、気をつけて見てみれば道ばたやアスファルトの割れ目、空き地など、人の生活圏内ならどこにでも生えている。春の七草、「ハコベラ」の標準和名と言えば思い当たる方も多いだろう。

厳冬に身をすくめながら小さな花を咲かせる草姿は、近づく春を待ちわびているようだ。だからこそ、冬を乗り越えて春が来れば、多くの子孫を残そうといよいよ旺盛に生育し、麦秋の頃を過ぎてもなお花を咲かせ続ける。

真冬には食料源にした時代や地域もあっただろうが、色とりどりの野菜が年中スーパーに並ぶ今、げんかつぎで食される粥の中のコハコベの食味をうんぬんするのはやぼなことだろう。

写真/ Yutaka Isayama/a.collectionRF/amanaimages

写真/Yutaka Isayama/a.collectionRF/amanaimages

健気な草花たち

『家庭画報』2023年1月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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