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【守りたい日本の鳥】やんばるの森に響く声。飛ばない鳥「ヤンバルクイナ」

7月・ヤンバルクイナ

ヤンバルクイナ

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飛べないのではない。飛ばないのだ。

選・文=川上和人(鳥類学者)

ヤンバルクイナは沖縄島北部のやんばる地域だけに棲んでいる。

地元ではアガチなどの名前で知られていたが、学術的に新種記載されたのは1981年だ。日本で新種の鳥が発見されることは珍しく、大きなニュースになった。

飛ばない鳥

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この鳥は飛ばない鳥としても有名だ。飛行はとても疲れる運動である。彼らの食べ物は地上にいるミミズや昆虫などだし、島にはキツネなど捕食者となる哺乳類がいない。わざわざ飛ぶ必要がなくなり、空を捨てたのだ。

森の中で過ごす

GAKU TOZUKA/SEBUN PHOTO/amanaimages

この鳥は森の中で過ごし、赤く立派な足で木に登ってねぐらをとる。普段はなかなか姿が見られない一方で、大きな声で縄張りを主張したり雌雄で鳴き交わしたりする。

やんばるの森に響く声が確かな存在に気づかせてくれる。

『家庭画報』2022年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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