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縄文土器は日本オリジナルの発明品だった? 人類史上に先駆けたひらめき

私たちに生きる縄文の遺伝子 3月・人類史上の先駆け

人類史上の先駆け

画像提供/佐世保市教育委員会 福井洞窟出土土器[複製復元](長崎市佐世保市)

長崎県佐世保市福井洞窟では1万6300〜1万5000年前の年代を示す地層から土器が出土している。福井洞窟の最古級土器は口縁部の破片しか発掘されていないので、失われた丸底を石膏で補い復元している。

土器の発明

文=小林達雄(考古学者)

一つのカタチに仕上げるには、44もの工程を踏まなければならない、と嘯(うそぶ)くのは陶芸界。縄文人とて例外ではない。初めて土器と出会い、興味を抱いて真似して作ろうとしても容易ではない。

しかし自らが意図して、経験と智恵を総動員して実現の道を辿ったのであれば話は別だ。つまり日本列島における土器は舶来品の見よう見まねではなく、縄文人が直観で発明した、“日本オリジナル”だった可能性が極めて高い。

私たちの祖先にはひらめきを持ったものがいて、彼らは人類の土器創りレースの先頭に立っていたのだ。

『家庭画報』2022年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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