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新連載「私たちに生きる縄文の遺伝子」がスタート! 日本文化の原点はどう始まった?

私たちに生きる縄文の遺伝子 1月・縄文論理空間

縄文

重要文化財「北海道白滝遺跡群出土品」遠軽町教育委員会所蔵 撮影/佐藤雅彦

北海道・遠軽町白滝の赤石山は日本有数の黒曜石の産地。付近には旧石器時代の遺跡が100 か所ほど分布しており、出土した11.8トンの石器のうち99パーセント以上が黒曜石製である。

日本列島の曙

文=小林達雄(考古学者)

我々現生人類ホモサピエンスの祖先は、ほぼ十万年前、南アフリカに突如現れ出た。北上してヨーロッパで先住のネアンデルタール人と混血や葛藤を繰り広げ、遂に独り天下に成功した。

その勢いはいかなる気候や地理をもものともせずに、ユーラシア大陸の最果てから日本列島に到達。岩手県金取遺跡が論より証拠だ。7万年以前であった。

しばらくは少人数のせいもあり、鳴かず飛ばずであったが、やがて人口が激増して、列島各地に遺跡を残し、旧石器世界の中で母郷土の大陸側にはみられないナイフ形石器の発明など、独自性と主体性を確立した。1万年以上続く縄文時代の始まりである。

実は縄文時代は最近まで小学校の教科書から消されていた。これでは日本の歴史が外来文化から始まることになる。日本文化の原点となる縄文時代は、欧州や大陸にはない独自の歴史だ。その遺伝子は現在も私たちに生きている。

私たちに生きる縄文の遺伝子

『家庭画報』2022年1月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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