夢と憧れの宇宙旅行時代へ 宇宙画報 第2回(全9回) 気宇壮大な夢物語でしかなかった民間宇宙旅行が、遂に現実のものとなりました。今、注目の民間宇宙旅行の現在進行形を追いました。前回の記事はこちら>>
野口宇宙飛行士が撮った「宇宙絶景」
5か月半にわたる長期宇宙滞在を成功させ2021年5月に帰還した野口聡一宇宙飛行士が、ISSから撮影した2021年の美しい地球の姿です。
Nikonの本格的なカメラ装備による、プロ並みのテクニックを駆使しての絶景写真。小学生からの鉄道好きカメラ小僧がそのまま宇宙に行ってしまったようです。

「宇宙での一番の楽しみは、地球の姿を見ること」。国際宇宙ステーションのキューポラ(観測用ユニット)から地球を眺める野口さん。©NASA
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宇宙絶景
北海道
2021年2月16日
ツイッターでの人気No.1画像。驚異の1000万以上のインプレッションを獲得。爆弾低気圧に覆われ宇宙からは北海道がまったく見えない。「今日の北海道。いやマジで」(野口さんツイッター)
富士山
2021年2月11日
宇宙から見た逆さ富士。ISSからは日本列島がひっくり返って見えることも多い。富士山が撮れると思ったらタイマーをセットして窓に張りついて待つ。「富士山と私のホームタウン茅ヶ崎。皆さんのホームタウンも写ってるといいですね」(野口さんツイッター)
サハラ砂漠
2021年3月26日
宇宙から見たサハラ砂漠の砂嵐。砂はサハラ砂漠から大西洋、アメリカ方向へと向かっている。「西日本は大陸からの黄砂で苦労されてると思いますが、アフリカでも似た現象紅砂サハラダスト が。サハラ砂漠の砂が大西洋に吹かれていくのがよくわかります」(野口さんツイッター)
ヴェネツィア
2021年4月20日
水の都。「世界遺産 ヴェネツィア大運河がはっきり見えますね」(野口さんツイッター)
野口聡一さんの新刊 好評発売中
『宇宙飛行士 野口聡一の全仕事術
「究極のテレワーク」と困難を突破するコミュニケーション力』

宇宙で働く野口さんの仕事術に迫るノンフィクション。実社会に役立つテレワーク術や生き方のヒントとともに、民間宇宙船や国際宇宙ステーションの最新情報なども併せて公開。1540円(税込み)。四六判 240ページ 世界文化社刊
取材協力/JAXA NASA 参照文献/『宇宙飛行士 野口聡一の全仕事術』(世界文化社刊)
『家庭画報』2022年1月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。