学ぶ

二足歩行は思いやりの形【生きているとは何か 8月】

8月・二足歩行

二足歩行

書・文=中村桂子(生命誌研究者)

人間だけが始めた二足歩行は、自由な手、大きな脳、言葉を話せる喉をもたらしました。そして人間は独自の文化・文明を生み出したのです。なぜ人間は二足歩行を始めたのでしょう。

森に暮らす類人猿の中であまり強くなかった人間は、気候が悪く果物の実りがよくない時に端に追いやられ、遠くまで食べ物を採りに行かなければなりませんでした。それを家族や仲間のところに持ち帰るには、立ち上がって手で運ぶしかありません。

戦いに弱く、仲間への思いやりがあったから二足歩行をし、他の動物にはない新しい世界を拓いたのだと考えると、なんだか楽しくなりますね。

『家庭画報』2021年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

Ranking今週の人気記事 ベスト5

家庭画報 最新号

10月号 9月1日発売

癒やしの絶景美術館

一部地域は輸送の関係で発売が遅れる可能性があります。

© SEKAI BUNKA PUBLISHING INC. All rights reserved.

Loading