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【「能」の言の葉・5月】遊行柳/柳桜をこき交ぜて錦を飾る諸人乃。花やかなるや小簾の隙洩り来る風の匂ひより。

5月・遊行柳(ゆぎょうやなぎ)

遊行柳

明治6年に開園した上野恩賜公園。桜、柳のほか、ツツジや蓮の花など、自然溢れる美しい景色が一年を通して楽しめる。

柳桜をこき交ぜて錦を飾る諸人乃。花やかなるや小簾の隙洩り来る風の匂ひより。

選・文=大倉源次郎(大倉流小鼓方十六世宗家)

先月の桜を引き立てるのはなんといっても柳の緑。

花は咲かずとも大切な役目がある事に気づかせる素敵な言葉だ。

花を演ずるばかりではなく、柳を演ずる面白さを実行したのは桜を主題に西行桜の能を書いた世阿弥の二代後になる小次郎信光が創作した遊行柳。

金閣から銀閣に移った様に能は世代を超えて創り続け深まっていく。

『家庭画報』2021年5月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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