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花見で桜を愛で、自然の恵みを想う【残したい日本の行事・4月】絵・文/鮫島純子

桜を愛で、自然の恵みを想う

花見

花見
桜に宿る神と、春の到来を楽しむ

絵・文=鮫島純子(エッセイスト)

桜の語源をご存じでしょうか。

“さ”は田の神、穀物の神様、“くら”は神様の座る御座(みくら)を指すそうです。農耕民族の日本人が春に桜に宿る神に料理と酒を供え、その“おさがり”を頂きながら豊作を祈願したのが花見の宴の始まりとか。

平安時代には貴族が桜の下で和歌を詠むなどの楽しみに興じ、江戸時代になって行楽としての花見が庶民に広まります。

満開の桜を見ると戦時中疎開先を引き受けて下さった家へ挨拶に行くために、小川の桜堤を主人と二人で歩いた日を思い出します。

久々に空襲のない日でした。薄桃色の美しい桜が平和の象徴のように見えました。

『家庭画報』2021年4月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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