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年末年始に出掛けたい。心揺さぶる日本刺繍の美、「草乃しずか展」へ

【特別インタビュー】日本刺繍作家・草乃しずかさん

「草乃しずかの作品は、見る者の心の深いところが震えるようなアート作品だ」。権威あるスコットランド芸術協会会長にそういわしめた草乃しずかさんは、この道40年以上の日本刺繍作家。それぞれに物語を秘めたあでやかな作品は、国内外で高く評価されています。12月27日から松屋銀座にて開催される「草乃しずか展─煌めく絹糸の旋律─」を前に、約4年ぶりとなる個展に込めた思いと見どころを伺いました。

たおやかに、情熱的にお話しくださった草乃しずかさん。手にしているのはお母さまがアップリケされたきもの。

──4、5年おきに開催される個展は、草乃さんの作品を間近で見られる貴重な機会です。楽しみにしているみなさんに、今回の見どころを教えていただけませんか?

会場では、今回初めて刺繍の8種類の技法を映像でご紹介します。私が刺繍をする手元を撮影したもので、一針ごとに解説を入れていますので、日本刺繍の技法をよくご理解いただけると思います。

特に注目していただきたいのは、日本の伝統的な文様を刺繍で表現した110点の作品群です。明治時代に出版された『唐艸摸様雛形』という文様集を手に入れたことから挑戦しました。この本には歴史のなかで外国から伝わった文様と日本で生まれた文様の計350種類が記録されています。もともと建物の意匠や織りに使われていた文様で、刺繍で表現するには多大な時間と労力を要するものも少なくありませんでした。

以下に、いくつか文様をご紹介します。それぞれの文様は、8種類ある刺繍の技法の組み合わせで構成され、立体感も表現されています。

 

「雷文繋ぎ」。名称はすべて、元となった『唐艸摸様雛形』に記載されていたもの。

「丁子丸に香の図」。刺繍が全面に施されていないのも文様集どおり。

 

「四つ目に向かい蝶」。配色はすべて草乃さんが考案。文様集は墨一色で描かれています。

「波の丸に千鳥」。波間に千鳥が飛び交う、愛らしい作品。

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