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ゴルフ女子日本代表コーチ服部道子の新連載がスタート 

最善を尽くしていれば、宇宙が良い方向に導いてくれる

私の好きな言葉に友人がよく使っていた「必然」っていうのがあるんですが、若い頃はそれほどピンとはこなかったけど、いまは自分が成長する上で必要な課題をそのときそのときで与えてくれたのかなって思います。試合で優勝するときも、ものすごく試されている感覚がありました。たとえば、短いパットが嫌だと思っていると、必ずその距離についてくるとか。そういうものは、いまの若い選手を見ていても思います。その人を作るのに必要なことなのかなって。

座右の銘は、自分が「道子」っていうのもあって、若い頃は「意思あるところに道あり」が好きでした。いまは「人間万事塞翁が馬」。昔は前しか見ていなかったけど、良いと思って調子に乗ったらじつはそうじゃなかったり、ダメだと思ったことが逆に好転したり…。年を重ねれば重ねるほど、人生とゴルフってすごく似ているって思うようになりました。

良いときも、やっぱり目に見えていないものがあるから、より気を引き締める。悪いときは、ひょっとしたら良い方向に向かっているサインなのかもしれないのでくさらず、ふてくされず。自分にできることをきっちりとやっていれば、それが肥やしになっていく。いつも最善を尽くしていれば、宇宙が良い方向に導いてくれるって、ちょっとおおげさなんですけどね(笑)。

服部さんと渋野選手

代表候補の筆頭、渋野日向子選手を見守る服部さん。2019年のTOTOジャパンクラシックの練習ラウンドにて。

ところで、私がイメージするオリンピックコーチは、選手の一番近くにいるサポーター的な存在です。先輩っていうと萎縮しちゃう部分があるかもしれないけど、これだけ年が離れているので、逆に話しやすいところもあるのかなと。選手にとって少しでもプラスになる環境を作れるように、それに気持ち的にもなんでも話してもらえるような、そんなサポーター的な感じであればいいかなと思っています。

服部道子

15歳で「日本女子アマ」、16歳で「全米女子アマ」を制した天才少女は、米国テキサス大学へ留学し、NCAAリーグで10勝を挙げるなど活躍。大学卒業後に帰国してプロになると、国内ツアーで通算18勝を挙げ、1998年には賞金女王にも輝いた。2009年に結婚、13年に長男を出産した。現役引退後はテレビ解説などを務めている。19年6月に東京五輪のゴルフ日本女子代表コーチに就任した。

 

〔連載〕東京2020ゴルフ女子日本代表コーチ服部道子のRoad to 2020~必然に導かれて~

01 ゴルフ女子日本代表コーチ服部道子の新連載がスタート
02 日本女子ゴルフ界に“黄金世代”が登場!オリンピックでメダルを目指す大和撫子たちに期待
03 進化する“アスリート系”女子ゴルファーの魅力とは? ゴルフ女子日本代表コーチの服部道子さんが解説
04 笑顔でオリンピックを迎えられますように。ゴルフ女子日本代表コーチ・服部道子さんより

写真協力/服部道子 取材・文/今岡涼太

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